「DEEP Forest」は地を舞台にした森の精霊たちのお話。その発想は…　心理学者ユングは、人の夢の奥深くには「共通の無意識」というものが存在するという。それは誰もが共有するデータベースのようなものがあり、人の意識は睡眠の間に一度そこに降りてきて、そこで夢という形で情報を得ているという。その話を聞いて、ボクはその「共通の無意識」を森にイメージしてこの作品をつくりました。

http://wpb.imagegateway.net/gallery/book/7810279128

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★作者からのひとこと・・・
この作品はいろいろな意味での「はじまり」の作品。
ボクは高校生の頃にいまの「DEEP Sky」のアイデアが浮かびました。
それをつくるためにいろいろな資料を読んだりときは出かけていったりしました。
そんな副産物として生まれたのがこの精霊をテーマにした「DEEP Forest」。
のちにここから妖怪をテーマにした「DEEP Night」。
また本編の「DEEP Sky」も神話をテーマにしたものへと集約していき、
ここから「KAIKOプロジェクト」が生まれたといっても過言ではありません。

またこの頃ボクは某メーカーでゲームのテクスチャーの仕事をしていました。
テクスチャーとはゲームの背景や洋服などをコンピュータでつくったリアルっぽい絵です。
そこで写真加工技術を学んだボクは、その技術を活かして、写真と絵を融合したような絵をつくることができたのです。いまではこれがボクのイラストの個性、セールスポイントといったことになり、イラストはもちろん、キャラクターや漫画制作などに活かされています。その最初の作品がこの「DEEP Forest」なのです。
そういう意味でこの作品はいろいろな意味での「はじまり」なのです。

ちなみにこの「DEEP Forest」は人の心の奥深くの無意識の世界を森にしたものです。
それは外の世界とリンクしているという設定で、この森が少なくなると外の世界の森も少なくなり、
その逆に外の世界の森などの環境が悪化すると、この心の森もなくなっていく。
常に外の世界と心の世界はリンクしている…ということをあらわしているのです。

だからボクはそのことを伝えよと思ってこの作品をつくり、またその復活（人の心の復活、自然の復活）を祈ってつくった作品なのです。

今回この作品がやっとフォトアルバムという形をとって日の目をみたのはボクにとっては感無量かもしれません。