コミック / DEEP Night 誕生編(4)
■第十夜 鴉 現世に降臨<まう>
■2010年制作
■物語の主なあらすじ
妖怪の棲む地獄(魔界)と、それを管理してしていた閻魔大王などがいる冥界のモノたち。
そこに御子守(みこがみ)と呼ばれる謎の精霊がやってきて、魔界に穴をつくってしまう。
そしてその穴はヒトがつくった電脳世界とつながり、
そこからヒトの想いや魂たちが入り込んでくるという設定。
そしてそのことを知った妖怪のひとり「鴉」が御子守を捕らえ、
電脳遊楽「YOU」という場所をつくるのだった。
この物語はその電脳遊楽「YOU」を舞台にさまざまなことが展開されていくのだが…
DEEP Forest」は地を舞台にした森の精霊たちのお話。「DEEP Sky」は空を舞台にした八百万の神などの神話。「DEEP Night」は闇<魔界>に棲む人の魂と虫<妖怪>の物語。
●あいドル$ http://www.cj3.jp/works/views/48169
★作者からのひとこと・・・
DEEP Nightは かつてお芝居で上演した「あいドル$」という作品のシリーズものです。
「あいドル$」上演後にその次に描いたたのが「お願いDJ」です。
この作品当初「あいドル$」の次のお芝居上演予定として考えられ、脚本も完成したのですが、諸々の諸事情により、上演までにはこぎつけられませんでした(上演は別の作品でした)
おおまかなあらすじは、ある27歳くらいの青年の下に謎の男があらわれる。その男は「ビバリュウム」という仮想現実体験の検体を探していて、青年にその実験の依頼をしてくる。そこで青年は十年前の高校生時代を体験することになる。しかしそこは何故か高杉晋作など幕末の志士なども登場する。実験を依頼した男は「それはあなたの中のヒーロー(あいどる)像がビバリュウム(仮想体験)の中で実体化したのでしょう」と…。そしてそんな出会いを通して青年の中に段々自分の中に眠るもうひとりの自分が目覚め、人生にあきらめていた心からの再生と復活をしていく…という内容。
この物語に登場する「ヒーロー」たちが今回の「あいどる」。そしてそれらに導かれて主人公は物語を進行していく。またタイトルの「DJ」。物語では主人公の仮想現実世界の中で魂を導くサポート役としてラジオのDJが絡んでくる、それがタイトルになったのだが、現在ではあまりラジオのDJとはいわなくて、どちらかというと「パーソナリティー」となっているようだ。しかしこのDJというタイトルは変えたくないので、ライブで活動するDJのように、いくつもの魂を組み合わせながら人生(音)をつくっていくというように考えている(物語でもいくつもの魂たちにソウルメイトの糸を絡めて絆をつくっていくモノをしてDJが絡んでくるからだ)。本来日本のDJの草分けだった糸井五郎さんは音楽と音楽のつなぎの間をうまくスムーズにするのがDJの仕事であるとして、あまりおしゃべりは少なかった。
この「お願いDJ」は 仮想現実体験実験装置での電脳世界とそので出会うソウルメイトという魂たち(精霊)との絡み合いを題材にしている「あいどる」シリーズ(電脳世界と精霊との融合の物語)作品だ。そしてこの作品を通して「DEEP Night」へとつづくのでした。
またつけ加えると作者自身、いずれはこの舞台化も望んでいる作品でもある。
●お願いDJ http://www.cj3.jp/works/views/98724
なおこちらの購読料は有料(210円)です。
http://freenote.cc/book/detail/186/DEEP-Night-%E8%AA%95%E7%94%9F%E7%B7%A8%284%29