コミック / DEEP Night 誕生編(5)
□第十壱夜 アマテラス
□2011年制作
□物語の主なあらすじ
妖怪の棲む地獄(魔界)と、それを管理してしていた閻魔大王などがいる冥界のモノたち。
そこに御子守(みこがみ)と呼ばれる謎の精霊がやってきて、魔界に穴をつくってしまう。
そしてその穴とはヒトがつくった電脳世界とつながり、
そこからヒトの想いや魂たちが入り込んでくるという設定。
そしてそのことを知った妖怪のひとり「鴉」が御子守を捕らえ、
電脳遊楽「YOU」という場所をつくるのだった。
この物語はその電脳遊楽「YOU」を舞台にさまざまなことが展開されていくのだが…
DEEP Forest」は地を舞台にした森の精霊たちのお話。「DEEP Sky」は空を舞台にした八百万の神などの神話。「DEEP Night」は闇<魔界>に棲む人の魂と虫<妖怪>の物語。
●あいドル$ http://www.cj3.jp/works/views/48169
★作者からのひとこと・・・
DEEP Nightは かつてお芝居で上演した「あいドル$」という作品のシリーズものです。
「お願いDJ」後に数点の「あいドル$」シリーズもの(おんタッチャブル、シーザーNOBUNAGAなど)の物語<脚本>を描いたのですが、その中でも特に「ガイ-街は狂気の夢をみる」は印象に残る作品です。
おおまかなあらすじは、ある街に電子大学が建設され、そこに「思考するコンピュータ」が設置された後から話ははじまります。そこには電磁波により異次元空間ができる(いわゆる次元の隙間のような空間)。そこにいろいろな人たちが無意識に集まり、現実とは別の違う街が誕生するのです。それが「水鏡町」。そこで集まる人々はいろいろな人に出会い、またそこで自分を見つけた者はそこから去っていかなければならない。またそこには多くの「人の意識」がデジタル化(生存するために肉体あるものをコピーして生きる情報の泡「ガイ」)されていて、この「ネットワークの街」を舞台として人々の生活は展開していきます。つまりこの物語の本当の主人公は「街」なのです。そんな「水鏡町」でおきる出来事とネットワークで集まる人の意識とがリンクしながら物語は展開していき、新たな世界(宇宙)が見えてくる…というような話です。
この物語を描いていて、最初デジタル・ワールドのような世界観でつくっていったのですが、段々物語が進むにつれて、意識の世界を描くときに ボクが子供の頃にみた風景をモチーフに描いたのでした。それはたくさんのお地蔵さんと不動妙王がいる風景でした。そしてそれがデジタルの街の下にはそういう「かくれ里」が実は眠っているという風な表現になったのでした。のちにそれが「DEEP Night」のアイデアと続くのです。
DEEP Nightの世界観はまさにデジタルと魔界が接触する隙間にできた電脳遊楽が舞台です。しかしほんとうはデジタルの下にはアナログの「かくれ里」があるという設定です。その空間でつくれらた「かくれ里」電脳遊楽 YOUで 人の意識「魂」が生活し、物語は展開していくのです。
●お願いDJ http://www.cj3.jp/works/views/98724
●ガイ-街は狂気の夢をみる<ただいまサイト制作中>
なおこちらの購読料は有料(210円)です。
http://freenote.cc/book/detail/189/DEEP-Night-%E8%AA%95%E7%94%9F%E7%B7%A8%285%29