レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」
人生初のバレエ鑑賞をしました。
鎌倉芸術館で行われた、レニングラード国立バレエによる公演です。
http://kamakura-arts.jp/cgis/hall_detail.cgi?PerformInfoNo=2811&PerformPlaceNo=12
バレエはまったく知りませんが、聞けばロシアでも一流のバレエ団だそうです。一流のダンサーたちが、はるばるロシアから我が地元まで来て踊ってくれるとは素晴らしい。そんな一流のダンサー方に失礼があってはいけません。バレエを知らないなりにきちんと鑑賞すべく、家を出る前にバレエの内容と見どころを勉強しました。
演目は「白鳥の湖」です。バレエについて無知でも、さすがに名前くらいは聞いたことがあります。しかし、あらすじをよく知らないので、ここから押さえておきました。だいたいこんな感じでした。
【あらすじ】
悪魔の呪いで白鳥の姿に変えられたオデット姫を、王子が真実の愛を誓うことで呪いを解くことに。しかし、悪魔が娘のオディールをオデット姫そっくりに仕立てて邪魔し、それに気づかぬ王子はオディールに愛を誓う。オディールは正体を現し、王子もオデット姫もがっくり。二人は愛を成就するために、湖に身を投げる。
なるほど、こんな悲しいお話だったのか。ついでに、この演目の見どころもチェック。白鳥たちの美しい群舞、主役級のダンサーたちの演技、そして原典に忠実な演出と振付の3つだそうな。なるほど、よくわかった(という気になった)。
といった感じで勉強してから観に行ったわけですが、やはり一夜漬けの知識で楽しめるほど浅くはなさそうです。舞台は絵のように美しく、生演奏の音楽も素晴らしい。有名な演目なだけあって、知っている場面や曲も多いので、そこそこ楽しめます。しかし、踊りのすごさや内容がイマイチわかりません。
おそらく素晴らしいダンスなのだと思うのですが、なにしろバレエを目にするのはこれが初めてです。比較対象がないため、どれだけ素晴らしいのかがさっぱりです。
「しまった、こんなことなら二流や三流のバレエを観ておけばよかった」
そんなことを思いながらも、一生懸命に鑑賞を続けました。バレエがわからないなりにも、王子の高くて優雅なダンス、侍従のコミカルな演技、オディールの連続32回転など、楽しめるところもありました。
しかし、何を表現しているのかわからないところも多く、そんな踊りを観続けるのは厳しいものです。舞台の上で王子が悪魔と闘っていましたが、観客席には、長い時間を睡魔と闘い続ける僕の姿がありました。もしかしたら、僕は王子よりも頑張ったかもしれない。
でも、いい体験でした。こんな機会もなかなかありません。初めてというのは、こういうものなのかもしれませんし。一流の舞台を直に観ることができたことに、今はとても満足しています。次にバレエを観るときに、今日の経験は大きく活きることでしょう。
※画像がないので、会場のサイトの画面キャプチャを貼りました
>Ophelia SAND ARTさん ええ、予習していかないと置いてけぼりにされるか、完全に寝てしまうかのどちらかだろうと思ったもので(笑) バレエ経験者だと、踊りの大変さも身をもって知っているでしょうから、きっと見方もだいぶ違うのでしょうね。