深いアーチの向こうのロベールの青(ロベール展レポート)
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投稿日 | 2012年03月23日 22:11 |
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アーチの向こうの遠い空はロベールの青がぴったり。
特にアーチが深くて影が濃くて空がほんの少ししか見えない構図。
確かなデッサン力あってこそですが。
《セプティミウス・セウェルス凱旋門のヴァリエーション》1756年
迫力あるアーチ。門そのものの力が伝わってくる。はっきりとした重量。
《カプラローラ、ファルネーゼ宮の地下の円形建築(ロトンド)》1761年 サンギーヌ
なぜか近未来のイメージを持ちました。そして縁取りって重要。
《古代のアーチの下の通り道》 1763年 サンギーヌ
今回の一番。
まさに、タイムトンネル。
油彩おすすめ3点。
《古代遺物の発見者たち》1765年
《サン・ドニ教会の内部》1770ー74年
《凱旋橋》1782-83年
《サン=ラザール牢獄の囚人たちの散歩》1794年、油彩・陶製皿
他の絵では窓がたいていアーチ状なのに、この皿の窓は四角い。悲しい。
何よりもまず建築物。
重みのある確かな物体。そこからようやくいろんな世界が広がる。
油彩の空の色は、淡いけど、なぜかひきつけられる青。
ロベール以外の作品も展示されているので、際立ちます。
それから、とにかくアーチ。門や入口や窓や橋やトンネル。アーチだらけ。
サンギーヌそのものも展示されていました。
出品リスト、なぜか配布していませんでしたが、西洋美術館のサイトで見られます。
代わりに、各章の解説と地図を載せたパンフレットが置いてありました。
グッズはTシャツなどのほか、送るのではなく飾るためのものとして、《古代遺物の発見者たち》の彩色の前と後を葉書サイズの紙の裏表に印刷したものがありました。
なるほどーの試み。
混雑状況報告。
空いていたと言っていいでしょう。
どの絵も短時間なら独占可能。
サンギーヌなどの小さめの絵は、作品によっては、ちょっと待って見る、というところです。
水曜日、10-11:30ぐらい。
4往復ぐらい。
このレポートの原型はこちら。
http://hanitona.web.fc2.com/jn201205HubertRobert.htm
よろしかったらご覧くださいな。
アーチかぁ。整然と並んだアーチを見るとなんだか不思議な感覚になります。