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京都国立近代美術館で開催中の『すべての僕が沸騰する ~村山知義~』展に行ってきました。

「すべての僕の情熱と思索と小唄と哲学と絶望と病気とは表現を求めようとして具象されようとして沸騰する」という彼の言葉そのままを表現した展覧会でした。

彼の活動は、絵画・建築・舞台美術等、多岐にわたりますが、その芸術性の幅だけではなく、全てのジャンルにおいて『奥行き』を感じます。

0(ゼロ)を中心とした点から、グラフのように方々に広がる複数の線が縦・横・高さをもち、繋げていくと彼自身の立体感となって彼の宇宙を作り出します。

その宇宙に壁は存在せず、無限の広がりを見せます。
優しさ、潔さ、奇抜さ、可愛さ、そのどれもに壁はなく、まるで彼の中に複数の別人が存在するかのような無限の芸術的ボキャブラリーが作品として現れています。

まるで宇宙という空に広がる花火のようにその作品を見ることができました。

ぜひ、村山知義の宇宙を体感してみてください。

~5/13(日)京都国立近代美術館