下記のサイトでデジタル漫画の有料配信をしています。画質もいいので見えにくい文字なども見えます。
どうかよろしく。

●日　本　版　http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ097499.html
●海外向け版　http://www.dlsite.com/eng/work/=/product_id/RE097499.html

※DLsite.com Englishは　海外の方への販売が可能となっております。ただ本編は日本語です。また諸事情により海外向けにあわないモノは販売できない場合もあります（例　宗教色などが強いモノや例えば「卍」などのマークなどヨーロッパではナチスを思い起こすために使用を控える傾向があるモノなど。ただしその判断は運営サイト側にゆだねています）　　


★作者からのひとこと・・・
この作品のきっかけは　数年前に当時あるところでマルチメディアのコンテンツの企画会議(わたしの記憶が確かならあるテレビ局がネットをつかった海外配信するためのコンテンツ提案)がありました。そのとき　ボクは世界中の神話や伝説を映像にして配信する企画を出したのですが、ある海外経験のあるプロデューサーから言われたのが「世界にはいろいろな宗教があって、それが紛争や争いになっている。神話はいわゆる神、つまり宗教色が強くなるので、それを受け付けない国があり、問題もおきやすい。日本人はそういうところは無頓着だから（わずか数秒で）却下」と。

確かに、スターウォーズやマトリックスは「救世主」を意味する内容があると見られ、キリスト信仰の強い国（南米やバチカンに近い欧州など）やイスラム教権では上映されない国があるということを聞いたことがある。また日本でも「ジョジョの奇妙な冒険」がコーランを冒涜するシーンがあるとしてアラブ諸国から批判されるという事件もあったりした。ボクはそのときは納得し企画はすぐに取り下げました…だが、その時期ボクは世界の神話のこと（とくにネイティブアメリカンの伝説など）を調べていたので、純粋にそれらは「物語」としては面白いと思い、それをいつか漫画やアニメにしたいと思ったものでした。そこで企画はいったん「自分の引き出し」に入れ、そのアイデアをしばらくは眠ってもらうことにしたのです。

現在その神話の部分を集め、再構築してつくっているのが「DEEP Sky」なのです（神話や伝説の流れをもちつつ、インターネットやロボット、デジタルなど現代科学の魔法が入り乱れた物語）。そんな「DS」を制作中のボクの中に、さらにもっと神話や伝説のことを漫画やアニメなどのコンテンツにしたいという欲求（アイデア）も出てきました。神話や伝説は確かに宗教色が強い物語ですが、その反面先祖たちが次の世代に残そうという道徳観や生きる知恵、そして自然への畏敬などを　物語に隠し調味料のように含ませていると思うようになったのです。

そういうことを考え、ボクはまず地元に古くから伝わる河童の伝説を漫画にする、ためしにつくったのが　この「かっぱ地蔵」です。でもただそれを言い伝えそのままということではなく、自分流にアレンジ、再構築していったのです、だからこの完成した作品を地元のヒトに見せると「これはかっぱ地蔵の話ではないよ」と言われたのですが、そればボクの意図で、あくまで物語の面白さをベースにしての現代風の作品づくりをしたまで、ただいまの若い世代がこれをきっかに地元の伝説に興味をもったり、河童に興味をもてるようになればと…、そしてヒトが自然との関係を再確認できるものになればと思っているのです。

ちなみにうんちくをのべると　この作品をつくるにわたり、日本中の河童のことを調べてみました。河童は水の化身で　水の中にいるといわれ、ヒトが水でおぼれたりすると、それは河童の仕業…という妖怪説はもちろん、水の中にひそむ子供好きの精霊（だから子供を護る神）という話もあれば、むかし戦国時代にいた宣教師の姿を河童にみたてて比喩したキャラクターが由来という話や　またある地方では安産の神さま（妊婦のおなかにある水＜羊水＞が子供を護る姿からきているという…）になっているところもあるという。ひとつの作品をつくるためにこういうことを調べるときりがないが、また同時にネタも増えていく、自分の創作の元の「引き出し」がどんどん増えるというわけだ。