リアルなのかフェイクなのか。何とも言い表しがたい奇妙な感覚。
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投稿日 | 2012年07月12日 15:57 |
このブログで紹介するイベント
「トーマス・デマンド」展
<東京都現代美術館> トーマス・デマンド(1964年生まれ)は、被写体となる状況を自ら制作し...
トーマス・デマンド、実は名前すら知らなかったのですが、CJキューブさんから招待券をいただいたので、行ってきました。
ありがとうございました。
紙で作られた模型だとは全く思えないくらいの精巧さで、あまりにも細かいので、この人、頭おかしいんじゃ?いったい何がしたいの?と思ってしまったほど。
あとでトークショー見てやっとその意図がわかりました。
複雑なものは半年かけて製作するらしい。
等身大の模型なんて想像するだけで気が遠くなる。
でも、すごく精巧なんだけど、時間をかけてよくよく見ると何だか説明不能な違和感を感じてどこか変な感じ。
人がいないだけでなく、どこか作りものっぽさを感じて(事実作り物)、温かみは全くなくて、がらんどうに感じられる。
とにかく、なんとも言えない奇妙な感覚が味わえる。
福島第一原発をモチーフにした作品があったんだけど、解説は最後に配られるので、一度見ただけでは、どれがそれなのか全くわからなかった。
歴史的な事件を題材にしているんだけど、けっこう知らない事件が多かったのが残念。
知っている事件だったらより面白かっただろうなと思う。
表現とは関係ないけれど、大型写真で、印画紙切り貼りしてるんだけど、一箇所明らかにズレてるところがあって、かなりバレバレで、がっかり感このうえなしだった。
パシフィックサンという映像が、あとでストップモーションアニメと知って驚いた。
ストップモーションにしてはかなりリアル。
自然なので絶対わからない。
確かに、本人のトークショーによると、コップが落ちるのに一週間とかかけて撮影していた。
美術館の壺が割れた現場を再現したものなどは、失われた時間を再生するという、なかなか面白い試みの現代アートだと思った。