コミック / DEEP Sky 第十三話「エピソード13 彗星とジークフリート」
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(iPhone/iPadでもご覧になれます)
★作者からのひとこと・・・
今回の章のサブタイトル、野田秀樹の作品「彗星の使者(ジークフリード)」のタイトルをもじったものをつかっているのです。
野田秀樹はボクが東京に上京して最初に観にいった演劇だった。
その当時福岡に住んでいた僕はデザインの専門学校に通い、徹夜で課題づくりをしたりしていた。そのとき深夜で「鴻上尚史のオールナイトニッポン」を愛聴していたのだが、そこでよく鴻上さんがラジオで野田さんのことをいっていて、彼の演劇に興味をもったものだった。だからボクはまず野田さんの演劇はみないといけないと思っていたのだった。
そしてはじめて観たのが多摩のパルテノンでの野外公演「彗星の使者」だった。このときうけたインパクトはいまでも忘れないものだ。
その後、そのインパクトが自分の創作意欲を刺激したようで その後の作品づくりに結構いろんなことが役立っていたりしている。例えばいま描いているデジタル漫画の演出や また以前おこなったお芝居の感覚…自分でもお芝居をつくったりするのだがも、いつも野田さんの作品を意識していたりした。
また 野田秀樹の芝居が好きで その関係の本を読みあさった時期もあった。
その中で感じたのが 野田さんの「言葉遊び」だ。駄洒落や親父ギャクという感じもするが、この言葉をつかったお遊びはボクの作品にも活かされている。だから 漫画ではそういう感覚での演出をしているのだ(ボクの言葉遊びの原点はここなのだ)。
今回の作品も「彗星の使者(ジークフリード)」を「彗星と不死伝説(ジークフリード)」にもじっての言葉遊びなのだが、でもちゃんと内容もそれにあったものにはなっているはずである。
ちなみにこの野田さんの作品は三部作でほかは「白夜のワルキューレ」「宇宙(ワルハラ)蒸発」だ。「白夜…」はこの章では「極夜の女戦士(ワルキューレ)」となっているし、「宇宙…」もいずれは出てくる予定である。
こうみてみると ボクは漫画の上で 映画かお芝居の演出をしているように思えたりする…