脚本 ガイ-街は狂気の夢をみる-(8) <TINAMI>
1993年作品:あいドル$、お願いDJに続く、あいどる・シリーズ第三弾!
現在下記のサイトで脚本 ガイ-街は狂気の夢をみる-(8)(未発表)をただいま掲載中です。またこの作品は「あいドル$」の続編として書かれた作品であり、最近では「DEEP Night」へとつながっている作品です。
第七幕 / カウント・ゼロ
前編 http://www.tinami.com/view/452670
中編 http://www.tinami.com/view/452672
後編 http://www.tinami.com/view/452673
★作者からのひとこと・・・
この作品を書いて19年くらいになるが、最近ボクはあるひとつの情報を知った。
それは現在「ネクスト・ツイッター」というソフトが開発されているというものだ。そのソフトは 日ごろある人がつぶやいているデータを入れると次はどういうことをつぶやくのかを推測し、その「次のつぶやき」を教えてくれるというのだという。まだその次のつぶやきがあたる確立は低いがいまの技術革新のスピードからするとそう長くはかからないだろうと ある技術者はいっているそうだ。またこれらに関連して、いま死んだ人が残したデータの後をどうするかが問題になっているという。それを管理するSNSサイトもあるそうだ。それは死後のデータをクラウドに移すというものだ。
そしてここで「ネクスト・ツイッター」のおでましだ。我々はその生前彼/彼女らがつぶやいていた言葉やブログなどの言動を そのソフトが解析し、そして「次のつぶやき」を聞くことができるかも…と。つまりそして将来人は死んだ人(もうこの世に存在しない人)とも(ネット上で)話ができるということになるのだ。こうなると偉人でも可能かもしれない。より多くの言葉や手紙、つぶやきを残した偉人などのデータで「ネクスト・ツイッター」を使えば、坂本龍馬や徳川家康(このふたりはかなりの手紙を書いているから)などと話ができたりする。
「ガイ」の話はそういうお話だった(「ネクスト・ツイッター」をつかうとガイの世界観も現実化するかもしれないという思いが浮かんだ)。
そこはまだ死後の世界ではないが、生きている人間がデジタル化される世界。また未来のコンピュータの中では 生きている人間のデータをコピーしないと存在できないデジタルモンスターが住んでいるというお話。そしてこのお話の最後の方には、死後の世界が見えてくる。ボク(作者)自身、最初はそういうつもりはなかったが、デジタルの世界の下に 隠れソフトのように「隠れ里」が存在し、そしてそこには…
そのつづきを描いているのが「DEEP Night」なのである。