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土屋公雄展 夢のあとに/交差する時間

<福井県立美術館> 本展覧会では、作家の円熟期をとらえ、福井の記憶や風土を盛り込みながら、こ...

さてさて、

今回は、なんと福井での展覧会です~!

知り合った作家さんの個展などを見がてら、

ちょっと足を延ばしましたー。

福井県立美術館の土屋公雄展 -夢のあとに/交差する時間-です。

土屋公雄(つちや・きみお)さんは、

1955年福井市生まれの彫刻家、環境造形アーティストです。

日芸の建築デザインを出ているということで、

確かに、単純な現代アートとも、勿論、建築とも思えない、

独自の、敢えて言えば”彫刻”分野に思えました。

(環境造形アーティストって、言い得て妙だな…)

いやー、面白かったですよー♪

福井県美は初めて行ったのですが、

1977年に開館したとのことで、なかなかの古さ。

設計は、あのホテルニュージャパンや大隈講堂、

長野ゆかりの長野市民会館を設計した佐藤武夫さん。

吹き抜けや部屋ごとの天井高など、なかなか複雑に計算された建物でした♪

土屋さんは、それをうまく使って、そのスペースに合う展示をしてましたね。

ちょうど、妻有トリエンナーレを見終わったところでしたので、

ホワイトキューブでの現代アートの展示は、

(完成度が高くないと、がっかりしそうで)なかなかハードルが高かったのですが、

まあ、そんな杞憂はどこへやら(苦笑)、すっかり楽しめました~!!

特に面白かったのは、”雨の記憶/少年時代”(2012)

一番大きな展示室に、トタン屋根の”群れ”

そこに、”トンッ!トンッ!!”という音…。

よくよく見ると、さらに”ジュッ”という音と白い煙??

なんとそれは、”水蒸気”

いやー、水蒸気をこれだけマジマジと見たのは初めて(笑)

トタン屋根に、電熱線?が仕込んであって、

上から垂らした水が瞬時に蒸発していた、というわけ。

う~ん、なんでかなー、ついつい見入っちゃいました。

次は、”不在”(1992)

ガラスの”家”の中に、家一軒分の灰が入っています。

ガラスは、懐かしい擦りガラス♪

建築デザイン科卒らしいテーマですね。

どこか八木一夫の”いつも離陸の角度で”を思い出すフォルムでした。

”夢のあとに”は、ガラスの家の中に、

本と、椅子に鉛の板が掛けられていました。

何を意図するものなのか…う~む。

”未現象の記憶”は、前方後円墳を思わせる部屋の中一面に様々な時計。

動いているもの、止まっているもの…。

途中、振り子時計が鳴ったりして、ずっとは居られない独特の空間でした。

まだまだ、紹介したい作品はあるのですが、

あまりネタバレするのもなんなので、ここらへんでっ!

10/21まで開催中で、

作家さんを交えたトークショーが10/8にあるので、行ける方は、是非ぜひ♪




土屋公雄展 -夢のあとに/交差する時間- HP

http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/tenrankai/image/kikaku/h24-h25/h24_kikaku_tutiya_info.pdf