ロングテールズFILE;vol.31 その男、トラヴィス・ビックル。up しました!
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投稿日 | 2012年11月15日 06:19 |
ニューヨーク、というと、まず最初に何を連想するだろうか?
僕の場合、ひとつは断然、現代美術だ。
美術についてはちょっと苦手、という人のために一応、言っておくと、今日、美術の世界的中心と言われているのは決してパリではなく、ニューヨークなのだ。
それももう長いこと、そのようなわけである。
ニューヨークというと、僕にもちょっとだけリアルな思い出がある。
もう、二十年も前、約数週間ほど滞在したことがあった。
この時も、何が一番お目当てだったかというと、やっぱり現代美術。
ニューヨーク近代美術館やらメトロポリタン美術館を訪れ、画集など買い込み、ソーホー界隈のギャラリーを見て歩いた。
面白かったのは大体、こういうことで、逆に悔やまれたのは、セントラルパークでうだうだしながら、現代美術の殿堂、ホイットニー美術館をスルーしたことだった(確か、代わりに、ダコタ・アパートを見た気がする)。
たったこれだけの思い出なのに、あの9・11の時は、かつて登った貿易センタービルが倒壊する惨状に、何か言い知れぬ(少々、大袈裟に言えば)身体の一部がもがれる感覚にも似た、強い喪失感を感じたものだ。
今から考えれば、あの時の〝喪失感″とは、記憶の平穏をもがれることの痛み、だったのかもしれない。
だとするならば、記憶とは、痛みを伴う身体の一部なのか?などと考えなくもない。
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