白と黒のエロス&円筒(渡辺好明遺作展 光ではかられた時 の感想文)
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投稿日 | 2012年12月28日 21:34 |
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渡辺好明遺作展|光ではかられた時
<東京藝術大学大学美術館> 渡辺好明氏はこれまでに「光ではかられた時」と題し、火(蝋燭などの...
網膜に脳裡に繰り返し現れるパターン。
それは点によって表された円。
円を追いかける円は、円筒をつくる。
埴子の本展一番は『Strappo aus einer Wand』(1984年)。
幾何学形状に並べられ燃やされた蝋燭。
燃えて、露出した芯と溶けた蝋は花を思わせます。
白と黒のエロス。
火遊びのあと。
南国の花。
もしくはその花を顕微鏡で見たところ。
『トーラス』
蝋燭で作られた円。その円で作られた2つの円。
どの円の中央も空洞を持つ。そしてどの円も厚みを持つ。
よって円筒。
円筒は究極の形。そして埴輪の基本形。
そもそも蝋燭自体、円筒。
そして図録を見ていたら、なんと、渡辺氏は芝山の古墳の上で展示をなさっていたのね。
あの芝山で。
(参考 埴輪のいる博物館 千葉編)
http://hanitona.web.fc2.com/hhchiba.htm
なんというリンク。呼び合ったか。呼ばれたか。
映像は白黒で、火が際立つ。
光というより火か炎。
火時計はスクリーンの中 不帰の人
この感想文の原型はこちら
http://hanitona.web.fc2.com/jn201215LichteWatanabe.htm
よろしかったらご覧くださいな。