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イベント訪問レポート
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新国立美術館で開催中のカリフォルニア・デザイン展。展示室に入った瞬間、リビングの開放的な雰囲気とカリフォルニアの軽やかな空気を感じた。椅子や食器、机などが一体となって空間を作り出すような展示がされており、そこで寛ぎたくなってしまう。。古い作品とは違って、実際に作っているところ、使用しているところの映像がみれるのもグット。でもお気に入りの作品は、「使用対象としての陶器、クラフト」というそれまでのモダン・デザインの概念に反発し、入り口がふさがった瓶、使いづらそうな食器など、それらを芸術へと引き上げた(と言っていいのかわからないけど)、最後のほうにあった作品です。
一方で政治的にもいろいろと分析しがいがありそうで、たとえば映像に映っている生産者はすべてアジア系、アフリカ系移民と思われる。そもそも大量生産、大量消費を目的として作られたのが起源だし、軽やかでスタイリッシュな印象の反面、やはりフォーディズムと重なる部分はかなりあるのでは?
最後におもしろかったエピソード。当時もカリフォルニア・デザイン展が世界各地で開催されていたらしい。ソ連では「アメリカ展」として(笑)世界にアメリカ的な「ベター・ライフ」の価値を植え付けたりすること、今じゃ絶対無理であるようhに思われるけど、こんな時代もあったんだなぁとしみじみと思う。でも憧れるのも無理はない。果てしない楽観主義と自由な空気感で満ちあふれていて、とても幸せだった。