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開館10周年記念特別展 「幸之助と伝統...

<パナソニック 汐留ミュージアム> 「ものづくりの心」をあらわす工芸が文化の発展に寄与すると...

さてさて、

8月25日(日) まで、

前期、中期(~7月9日(火))、後期(7月11日(木)~8月25日(日))と、

長期開催中の展覧会のご案内です。

松下幸之助が収集した、工芸作品についての企画展♪

いやー、幸之助さんって、工芸の蒐集家だったんですねー!

知らなかった…。

伝統文化に理解を示して、

多年にわたり絵画から工芸作品にいたるまで美術品を収集したり、

公益社団法人日本工芸会などの団体の役員を務めるなど、

文化支援活動を続けていたそうです。

初出品作品約60点を含む、

工芸作品計約90点(作家数計約65人)は見応えバッチリ♪

ゆこもりが工芸の展覧会を見始めた

二十数年以上前には、こういう工芸を一覧できる展覧会が

デパートなどで、結構あったのですが、

そういえば最近、あまり見かけませんね…。

工芸初心者の方には、是非ぜひ、見て欲しいです!

具体的には…

①四代 樂一入 黒茶碗「閑談」(17c)

カワイイ♪小ぶりな、茶色に見える朱釉の茶碗

胴の真ん中にあるくぼみが、

スカイツリーの天空開廊のように、

ずれているように見えるのが面白い♪

②一四代 樂覚入 赤茶碗「常盤」(20c)

幸之助さんと同世代、当代のお父さんの作品。

ほんと、一四代の赤はキレイ…。

赤に、黒と白の釉が、まるで朝焼け、夕焼けの雲間のようで、幽玄…。

③藤原啓 備前徳利形壺(1980ころ)

以前もお話した、ゆこもりが真っ先に影響を受けた

備前人間国宝の陶芸家。

上口部のゆがみの感じなど、

素朴でおおらか、だけど、計算されている美。

上半分の胡麻釉がキレイ…。

他にも、

永楽善五郎、荒川豊蔵、魯山人、楠部彌弌、三輪休和、松田権六、

石黒宗麿、今泉今右衛門、金重陶陽、河井寛次郎、清水卯一、近藤悠三、

浜田庄司、富本憲吉、芹沢銈介、音丸耕堂、黒田辰秋などなど…という、

名立たる作家陣が目白押し!

そんな中、実は一番面白かったのが、映像!!

1969.12.28 毎日放送で放送された「木工 黒田辰秋」(26分)

画像は荒くて、色も褪せていて、

BGMもなんだかオドロオドロしかったのですが(苦笑)、

黒田辰秋の動いている映像は初めてだったので、新鮮でしたー♪

黒田さんは、塗師の父がいたのですが、

幼少のころ、体が弱くて、塗りを教えてもらえず、独学で習得したそう。

まさしく、展示中の作品 「欅拭漆飾棚」の

制作風景が映像に収められていて、

作品自体には触れないので、仕組みがわかって、素晴らしかった♪

特に、正面の「戸」が、引き戸+開き戸という、珍しいものと分かり、びっくり!

是非、見に行ってくださいねー!



幸之助と伝統工芸展 HP

http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130413/index.html