130531 河鍋暁斎の能・狂言画@三井記念美術館(日本橋)
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投稿日 | 2013年06月10日 09:09 |
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特別展 河鍋暁斎の能・狂言画
<三井記念美術館> 本展覧会では、暁斎およびその一門の描いた能面・狂言画を展示いたします。
さてさて、
河鍋暁斎の能・狂言画に絞った展覧会に行ってきました~!
いやー、今回の暁斎は「真面目」でした(苦笑)
五年ほど前、京都で見たときなどは、
そのある種”異形”な雰囲気に圧倒されたのですが、
今回は、その卓越した精緻な筆致に圧倒されました~。
ただ単に、”変わった絵描き”っていうだけではない!ということがわかりますっ。
ゆこもりが、今回一番気に入ったのは、
暁斎の弟子でもあった
建築家ジョサイア・コンドル(暁英)が所蔵していた作品「浦島太郎」♪
今は、どこが所蔵しているんだろう…。
三幅の掛け軸に、右:浦島太郎、中央:鶴、左:亀が
描かれています。
その中でも、鶴の迫力がすごかったー!!
それと、今回の収穫は、下絵図!
「下絵帳」は、線が細く、細やかで、
スッと迷いなく太細の強弱が素晴らしい…。
「紋画帖」は、縫箔製貼り込んであり、キレイでしたねー。
暁斎没半年前に装丁したとか。
暁斎のお気に入りだったのかもしれませんね。
他にも、
「石橋図屏風」は、
画面を横断する”赤”の緋毛氈(ひもうせん)に
金や青、牡丹のピンクと、とてもカラフルでした。
長野・須坂の田中本家博物館からも
「猩々図」の出品があり、三幅一対で、
左右の掛け軸の幅が半分という面白い構成でした。
ほんと、暁斎さんには、タブーとかがないですねー。
あと、「狂言づくし」という作品は、
小さいはがき大の画面に、
それぞれの狂言の一場面が描かれているものが、
9~10枚セットになって貼られているのですが、
欲しかった…。
いまでも、こういう風にしたら売れると思うんですよねー。
今回の展覧会は、暁斎の緻密さや技量の素晴らしさの発見でした。
今週末までと、終了が迫っているのですが、
是非、暁斎のすごさを実感してほしいですね
三井記念美術館 HP
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html