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生誕 100年佐藤太清展

本展は、2013(平成25)年、そして、没後10年という区切りの年にあたることから開催するもの...

さてさて、

富山県水墨美術館の展覧会に行ってきました~。

ここは、既に何度もご紹介している、ゆこもりお気に入りの美術館。

今回の佐藤太清さんは初めて知りました。

佐藤太清さんは、京都福知山の出身。

文化勲章受章など日本画家としての栄誉を全て手にしたけど、

出生直後の両親との死別、戦中招集後の病による闘病生活、

30歳でようやく迎えた日展初入選までの苦悩など、

決して順風満帆なものではなかったみたいです。

今回は、京都・福知山の佐藤太清美術館所蔵作品をメイン。

何故、富山かと思ったら、

太清さん、富山の常願寺川辺りでも、写生したみたい。

いやー、急遽だったけど、見てよかった…。

リストナンバー順にピックアップすると…

①芝園所見(1955 catno.21)

単純化した構図がいい。

川面に住宅と緑が映える。

②寂(1959 catno.25 佐久市立近代美術館蔵)

黄金色のシダ、赤色の彼岸花と白鳥二羽の

色のコントラストがニクイ!

③風騒(1966 catno.31 日本芸術院蔵)

文部大臣賞、日本芸術院賞受賞作品。

これは、とてもお気に入り♪

よかった…。

プラチナ箔を使っているそう。

下半分の緑色のグラデーションと

鷺(さぎ)の白~黒のグラデーションが素晴らしい…。

太清さんは、鷲とか鷺、カワセミ、スズメ、鶴といった

鳥のモチーフが多かった印象。

④燄(1967 catno.32 那覇市民ギャラリー蔵)

炎が圧巻!野焼を表現したそう。

⑤清韻(1973 catno.38)

日展特選作品。

水戸弘道館の老梅とのこと。

背景の青がキレイ♪

⑥朝霧(1978 catno.43 板橋区立美術館蔵)

これが今回、ゆこもり一番のお気に入り。

鷺(さぎ)六羽(白3羽、白黒2羽、茶1羽)。

野田の鷺山で写生したそう。

鷺が、凛としていて、何かを訴え掛けてくるよう…。

⑦雨あがり(1991 catno.53)

水面に映る冬木が、

画面の全面にあるという面白い構図♪




8/4(日)までですので、是非っ!!

途中、展示替えがあるみたいです。



富山県水墨美術館 HP

http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/exh_1303.htm