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イベント訪問レポート
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手塚雄二展
院展
日本画
松坂屋
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日本美術院同人で東京芸術大学教授の手塚雄二さんの大規模な個展が開催されているので松坂屋美術館に行ってきました。


毎年院展に出品されているいくつかの作品は拝見したことがありますが、これだけの数を一度に見たのは初めてで、改めて色合いの奏でるハーモニーというか輝き・きらめきを感じました。

西陣織物の光沢のようなグラデーションと輝きを放っていて不思議な作家さんだなぁ、と前々から感じていましたが、一つ一つ大きい作品を観ていくと、海の絵は波の一つ一つを盛り上げ繊細に形成していたりして、画でありながら工芸品にも近い美を追求されていて、日本画の現代のあり方、行き方も、感じることが出来ました。


展示方法は年代別では無く、絵の持つ雰囲気やテーマごとにまとめられていて、この展示法も一人の画家の個展の場合、観る人は分かりやすいし、入り込みやすいし、とてもいいなぁ、と思いました。


特に感銘を受けた作品は、代表作といっても良いのでしょうが、風神雷神の屏風。
これは私も美術の本などでは観ていた有名な作品でしたが、初めて本物を観て大きさ大胆さには驚きました。

他に錯視のような絵が一つありました。
月の腕輪?・・・タイトルは忘れましたが、インドの民族衣装のような女性が水の中に横向きで立っていますが、シルエットなので岩なのか?人物なのか、ぱっと見わかりません。
その腕に金色の腕輪が光ってるのですがそれが三日月のようにも見えます。
一方、水面に映ったその女性の姿ははっきりと横顔も衣装も描かれていて人間の女性だと認識できるのです。水面の女性の腕輪も金色で三日月になって光り、水に映る月影になっています。
この作品は面白いしいいな、と思いました。

他には下書きデッサンなどの展示もありました。


こんな風に一人だけの作品で自分の世界を完全表現し、観客を自分の内面世界にいざなう・・・こんな素晴らしい個展が私にもできたらいいなぁ。
そのためにはオーラを放ち続ける大作も沢山必要だ、と実感しました。

ご本人のHP。ギャラリーで作品が見られます
http://www.tezukayuji.jp/

展覧会の公式HP。こちらで風神雷神図屏風の画像も見られます
http://www.tezukayuji.jp/notification.html

宗平(雅号) (14年前)

アーティ・アーティさま

コメントをありがとうございます!

やはり、あの絵は訴えてくるものがありましたね。
会場全体のうつくしいグラデーションが今でも思い起こされます。

アーティ・アーティ (14年1ヶ月前)

はじめまして☆
昨年横浜で開催されていた時にいってきました♪
その時のレポートは私どものブログに載せてありますが、月の腕輪が一番のお気に入りでした♪

2011/03/08 20:21 投稿

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