中島由夫展
明日、個展の搬入だ。
ところが先週になったぎっくり腰の具合がよくならず。
ジムで重い物を持ち上げるとき使うウエストベルトを巻きながら作業をしております、、、涙
それに今週になって急に新たに描き直しをした作品もあって余裕もなく。
でも描き直したことは正解だった。
いつも作品を描き終えるとそのときは納得、満足するのだが、少し時間が経つと
???
やっぱりけっこう薄い絵だったりつまらないものになっている。
それは振り返ると、まだ数日間は記憶が持続する、ときもある(笑)、脱線したが、なんか作品について考えてることが多い。
つまりなにか小手先でうまく賢く描こうとしているのだ。
だいたいそう言うときの作品はそのときは、ヤッターまん!っていう気持ちなんだが時間が経つとすぐに輝きがなくなっているのだ。
いい作品の条件はいつまでたっても、いつ見ても新鮮、さわやか、パワー満タンエナジーみたいな麻薬なみのコカインxヘロインxズブロウォッカxシャルトルーズxハバネロ
くらいの強さがないとモナリザやパルセノン神殿や奈良の大仏には勝てない!
ところで月曜にスエーデンを拠点に活躍している中島由夫さんの個展を見に行った。
中島さんは偶然、イタリアから帰国してすぐに親戚のご紹介に預かった画家&パフォーマーだ。
自分なんか比べものにならないくらいヨーロッパを放浪して成功したアーチストだ。
以前、雑誌にも書いたことがあるが、オランダで食えないので持ち歌が”上を向いて歩こう”一曲だけでバーやレストランで歌を歌って稼いだり、政治活動に巻き込まれて国外退去をくらったりなどなどハチャメチャな生き方をして来ている。
日本でも中学出るとするぐに上京、16歳のときすでに路上で自分の絵を売っていたというからスゴイ。
そのときオランダの美術教授に偶然、面白いやっちゃ!って知り合って、後に彼の誘いでオランダの大学に行くことになる。
人生、どこで何が縁になるかわからないです。
ところで自分もそうだが、ちょっとステージがあがると鼻も高くなってしまう。
中島さんのすごいところはメチャクチャ謙虚でほんと絵が好きだ、楽しい、ただそれだけの天真爛漫な性格なのだ。
スエーデンではとにかくスゴイ人で女王の披露宴で作品をプレゼントしちゃうくらいなのだ。
あと国が財政難で維持できなくなったラウス窯というスエーデン唯一の伝統陶器の工場も自分の作品が何億円で売れて、そのお金でその工場を買い取って国の代わりに守ってあげたり。
とにかくいくつになっても常に自分の夢をすぐに見せられるように準備しとくことと、どんな小さなことでも全力投球、あと成功しても初心忘れず、なんだって改めて実感。
ところでこの世阿弥の言った初心忘るべからず、って初心の志、気持ちを忘れるな、っていう意味じゃなくて、本当は初心の時のように失敗したことそのときの悔しさや屈辱感を忘れるな、という意味らしい。
まぁ、どーでもいいけど、搬入の準備をしなくちゃ。最近、集中力が長続きしない(爆)
中島由夫個展開催中!
ギャラリーコンセプト
会期:1/15〜2/1 11:00〜19:00
港区北青山3-15-16
http://www.g-concept21.com