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イベント訪問レポート
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チケットをいただいたので行ってきました「大妖怪展」!

今回の目的は鳥山石燕だったので、3枚しかなかったですが生で見れてよかったです。

しかし版画の部では一番気に入ったのは歌川広重の「王子装束ゑの木大晦日の狐火」。
王子は狐が集まって初詣に行く場所らしいのですが、名所江戸百景の中でも妖怪が描かれているのはこの1枚だけ…?
他の風景画とは雰囲気の違う作品ですが、しかしこの狐が首が長くすらっとして、一つ一つ違っていて可愛いのです。
狐好きは必見。

また、日頃見る機会のない能面をいくつか見れたのもよかったです。
般若というと恨みがましい女性でみな同じかと思っていたのですが、舞台に出てくる役の身分によって口の開き方や目の釣りあがる角度が違うというのは勉強になりました。
やはりうらみの度合いによって顔が変わると言うことでしょうか。

最後の方には水木しげる先生のイラストが。
子どもの頃に図書館で妖怪百科のようなものを借りて見たのが多分水木先生の妖怪画を見た最初だと思うのですが、子どもの頃には灰色でくすんだ色彩が怖さをかもし出していたはずが、実際に生でイラストと見てみると、色は鮮やかだし、灰色に見えていたのは細かな点描でした。
やはり生で見ないとわからない部分ってあるのだなぁと実感。
自分もこれからアナログでイラストを描くにあたり、「生で見てよかった」と思えるイラストを描いていきたいと思った次第です。

あと、「あかなめ」は子どもの頃に「風呂垢をなめられることの何が怖いのか…」と思っていましたが、「風呂を掃除しないとあかなめが出るぞ(だから風呂を掃除しよう)」ということだと知って長年の謎が解けました…!

三井記念美術館は上野近郊の展示と違って、落ち着いて作品が見れるのもいいですね。

チケットどうもありがとうございました!