130818 生誕120年 宮芳平展 ~野の花のように~@茅野市美術館
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投稿日 | 2013年09月29日 18:41 |
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生誕120年 宮芳平展 -野の花として...
<練馬区立美術館> 森鷗外の短編小説「天寵」の主人公M君のモデルとなった画家・宮芳平(189...
さてさて、
茅野市美術館の展覧会に久々に行ってきました~!
茅野市美術館は、この時季、
地元に根ざした作家を紹介する、いい企画展をするんですよー♪
2010年は藤森照信展、2011年は、松樹路人展、2012年は小堀四郎展。
そして今年は、宮芳平展です。
宮芳平(1893-1971)さんは、
長野県諏訪で美術教師の職に就き、諏訪で35年間の教師生活を送ります。
退職後は教え子や知人から、アトリエ兼住居を贈られ、終の住処となりました。
なんていうんだろう…、
ルオーとかに通じる、「祈り」の静謐さと、
自然を題材にした、荒々しいタッチの作品と、
その時々の自画像の変遷が面白く、目を惹きました。
気になったものを、ピックアップすると…
①海 その2 (油彩 No.82 1959)
絵の具を厚く塗り重ねて、
これでもかっ!と荒々しく海を「青」で表現している上には、
太陽の「赤」とそれを縁取る「黄」がとてもお気に入り♪
どうも、1950年くらいに入ると(宮さん50代)、
厚塗りがメインで、モノによっては、
何が描いてあるかわからない抽象の世界になってきていました。
②椿 (油彩 No.6 1914)
この作品は、エポックメイキングなもので、
第8回文展で落選し、審査委員の森鴎外に落ちた理由を聞きに行って、
そこから、鴎外とのご縁ができ、
鴎外も宮さんを題材に短編小説『天寵』を書いたそう。
本当に、なんで落選したんだろう…、と思える魅力的な作品。
この頃は、スーラチックな点描の作品が目立ちました。
③接吻などのペン画シリーズ (ペン No.151~166 1921~22頃)
とても細密♪
また違う雰囲気で、よかったですよ♪
④自画像いろいろ (1914~1950頃)
その時々で、いろんなタッチと色彩、そして、顔色!
1914年の自画像なんかは、やっと入った藝大の頃だからか、
ちょっと自信ありげな若者の生意気な感じ(笑)
1916年になると、身辺にいろいろあったのか、物憂げな感じ、
1919年のものは、赤+黄で彩色して、燃えていました!
1950年頃の自画像は、疲れて覇気のない感じ…。
画家さんは、結構自画像を描く人がいますが、面白いですねー♪
9/1までですので、是非!!
そして、このあと、練馬区立美術館、島根県立石見美術館、新潟県立近代美術館、
安曇野市豊科近代美術館と、全国5館をめぐる巡回展です。
茅野市美術館 HP
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2013/0802/index.htm
宮芳平展 チラシpdf
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2013/0802/image/20130802cmoa.pdf