デジタル一歩手前(印象派を超えて―点描の画家たち の感想文)
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投稿日 | 2013年10月29日 13:40 |
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印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ...
<国立新美術館> 本展は、オランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ファン...
ヤン・トーロップ、おすすめ。年代順に見て回るとおもしろい。
他もはっとする作品ありました。
ジョルジュ・スーラ 《若い女(「グランド・ジャット島の日曜日の午後」のための習作)》(1884-85年)
スーラはこのコンテ画に惹きつけられた。
ポール・シニャック 《オレンジを積んだ船、マルセイユ》 (1923年)
この絵だけなんだかはっきりしていた。引っ張られる感じがした。
フィンセント・ファン・ゴッホ《麦束のある月の出の風景》 (1889年)
ゴッホ9点のなかではこれ。いちばん強さがある。入院中だが。
ポール・ゴーギャン 《水飼い場》 (1886年)
ゴーギャンはあまり好きではなかったけど今回はいい。
オレンジがかった赤と緑。
ちなみに《木靴職人》を描いたキャンバスの裏に《海岸の岩》を描いちゃったゴーギャン。(1888年)
そんなことするから、本展では表の《木靴職人》を優先して縦に展示しているので、裏の《海岸の岩》は横置きの絵なのに縦になっちゃってて見にくい。
時々90度まわしてくれないだろうか。
さて、本展一番のヤン・トーロップ。
全13点。
絵のタイプがころころ変わる。
《ロンドンの橋》(1888/89年)
これは点描ですが、もっとあとに描かれた作品のタッチに似ている。戻ったのか。
《オルガンの音色》(1889-90年)チョーク、鉛筆/厚紙
これはスピリアールトを思い出させる。
《憂愁》(c.1890-91年)鉛筆、水彩/厚紙
近寄ってみると浮かび上がるラインがある。
《海》(1899年)
白い波が遠くからも目を引く。白波の間の色も魅力的。
《L. ラウレイセンの肖像》(1911年)
描きなぐったかと思うような激しさ。
肖像画を描くのは経済的理由からで、好きではなかったらしい。
鋭い目つきはモデルではなく画家のものか。
ピート・モンドリアン《コンポジション No.Ⅱ》(1913年)
モンドリアンはやはりこれかな。
それにしても
キャンバスに向かって
絵筆をにぎって
油絵具で描く理由って
なんなんだろう
とモンドリアンは思ったかどうか。
帰り道はなんでもモンドリアンに見えてしまうよ
この感想文の原型はこちら。http://hanitona.web.fc2.com/jn201307Divisionism.htm
よろしかったらご覧くださいな。