131113 ターナー展(東京都美術館)
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投稿日 | 2013年11月18日 13:15 |
このブログで紹介するイベント
ターナー展
<東京都美術館> 英国最高の巨匠、世界一のテートコレクション 待望の大回顧展!
さてさて、
大改装して以来初めて、
ターナー展開催中の東京都美術館に行って来ました。
スゴイ時間をかけてたけど、
何がそんなに変わったのかあんまし分からなかった…(苦笑)
ターナー(1775~1851)は、イギリスの風景画家。
よく霧のかかった空とか、蒸気機関車、船なんかで、
見たことある人もいるかと思います。
今回何がよかったかというと…
まるで抽象画のような習作。
ターナーにしてみると、
「そんなもの、公衆の面前に展示するなよー!」って、
いいそうな、描きかけのものたちがいいんですっっ。
順を追って紹介していきますと…
Ⅰ初期
①ダラム大聖堂の内部、南側廊より東方向を望む(cat no.9 1798年頃)
ターナー23歳ころの作品。
既に、「光線」が描かれています。
②防波堤の側を往く船(cat no.12 1796-98年頃)
ターナーといえば、船、荒波、雲♪
20代前半で、ほぼ完成されています♪
Ⅱ「崇高」の追求
①ダーウェントウオーターとロウドアの滝、
バロウデイル渓谷をカーフクローズ湾の岬より望む(cat no.17 1797-1801年頃)
ホッとする湖面の透明感good
ターナー作品は、遠くから見た方がいいかも♪
Ⅲ戦時下の牧歌的風景
①廃墟のわきで水を飲む牛(cat no.29 1800-1802年頃)
夕映えがいい♪
Ⅳイタリア
この章は、あまりターナーっぽくなかったなー。
Ⅴ英国における新たな平和
①「トラファルガーの海戦」のための第二スケッチ(cat no.52 1823年頃)
雲、船、波がイイ!!
②ダート河畔のダートマス(cat no.53 1822年)
③スカボロー(cat no.54 1825年頃)
版画集のための原画。
こまやか~~。
④海より望むフォークストン(cat no.55 1823-1824年)
波!雲!船!雲と波渾然一体!!
紺、白、橙のコントラストがイイっ!!♪
Ⅵ色彩と雰囲気を巡る実験
この章が一番よかったです!!
①にわか雨(cat no.70 1820-1830年頃)
水色の斜め線のみで、雨を印象付けています。
②三つの海景(cat no.73 1827年頃)
ほんと、抽象画です!
③城(cat no.74 1820-1830年頃)
城部分のみ白抜きしていることで、城と分かるけど、抽象画!
Ⅶヨーロッパ大陸への旅行
ターナーは、風景画家だけど、
はっきりした題材より、漠然としたものの方がいいなー♪
Ⅷヴェネツィア
この章も、遠くから見た方がいいですよー♪
①サン・ベネディット教会、フジーナ港の方角を望む
(cat no.99 1843年ロイヤルアカデミー展出品)
タイトルの教会は描かれていない!
雲がキラキラ♫
水面に一筋の光と相まってイイ!
赤色も効いています!!
Ⅸ後期の風景画
評論では、「石けんの泡と水漆喰」と揶揄されるほど、
形を成さなくなってきます。
①日の出(cat no.102 1835-1840年頃)
空+大河の赤、黄、グレーの色彩が素晴らしいっ♪
Ⅹ晩年の作品
①平和ー水葬(cat no.114 1842年ロイヤルアカデミー展出品)
八角形に装丁されて、とてもステキです。
12/18(日)までです。
是非、見に行ってほしいです!
近くから見ても素晴らしいのですが、
遠くから眺めるのもオススメです。
ターナー展 HP
http://www.turner2013-14.jp/index.html