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ターナー展  英国最高の風景画家

<神戸市立博物館> 英国最高の巨匠、世界一のテートコレクションから 待望の大回顧展!

さてさて、

大改装して以来初めて、

ターナー展開催中の東京都美術館に行って来ました~!!

改装に、スゴイ時間をかけてたけど、

何がそんなに変わったのかあんまし分からなかった…(苦笑)

ターナー(1775~1851)は、イギリスの風景画家。

よく霧のかかった空とか、蒸気機関車、船なんかで、

見たことある人もいるかと思います。

今回何がよかったかというと…

まるで抽象画のような習作。

ターナーにしてみると、

「そんなもの、公衆の面前に展示するなよー」って、

いいそうな、描きかけのものたちがいいんですっっ!!

順を追って紹介していきますと…

Ⅰ初期

①ダラム大聖堂の内部、南側廊より東方向を望む(cat no.9 1798年頃)

ターナー23歳ころの作品。

既に、「光線」が描かれています。

②防波堤の側を往く船(cat no.12 1796-98年頃)

ターナーといえば、船、荒波、雲♪

20代前半で、ほぼ完成されています♪


Ⅱ「崇高」の追求

①ダーウェントウオーターとロウドアの滝、

バロウデイル渓谷をカーフクローズ湾の岬より望む(cat no.17 1797-1801年頃)

ホッとする湖面の透明感がいい!

ターナー作品は、遠くから見た方がいいかも♪


Ⅲ戦時下の牧歌的風景

①廃墟のわきで水を飲む牛(cat no.29 1800-1802年頃)

夕映えがいい♪


Ⅳイタリア

この章は、あまりターナーっぽくなかったなー。


Ⅴ英国における新たな平和

①「トラファルガーの海戦」のための第二スケッチ(cat no.52 1823年頃)

雲、船、波がイイ!!

②ダート河畔のダートマス(cat no.53 1822年)

③スカボロー(cat no.54 1825年頃)

版画集のための原画。

こまやか~。

④海より望むフォークストン(cat no.55 1823-1824年)

波!雲!船!雲と波渾然一体。

紺、白、橙のコントラストがイイっ♪


Ⅵ色彩と雰囲気を巡る実験

この章が一番よかったです!!

①にわか雨(cat no.70 1820-1830年頃)

水色の斜め線のみで、雨を印象付けています。

②三つの海景(cat no.73 1827年頃)

ほんと、抽象画です!

③城(cat no.74 1820-1830年頃)

城部分のみ白抜きしていることで、城と分かるけど、抽象画。

Ⅶヨーロッパ大陸への旅行

ターナーは、風景画家だけど、

はっきりした題材より、漠然としたものの方がいいなー♪


Ⅷヴェネツィア

この章も、遠くから見た方がいいですよー。

①サン・ベネディット教会、フジーナ港の方角を望む

(cat no.99 1843年ロイヤルアカデミー展出品)

タイトルの教会は描かれていない!

雲がキラキラ。

水面に一筋の光と相まってイイ♪

この写真だとわからないけど、

ワンポイントの赤色も効いています。


Ⅸ後期の風景画

評論では、「石けんの泡と水漆喰」と揶揄されるほど、

形を成さなくなってきます。

①日の出(cat no.102 1835-1840年頃)

空+大河の赤、黄、グレーの色彩が素晴らしいっ♪


Ⅹ晩年の作品

①平和ー水葬(cat no.114 1842年ロイヤルアカデミー展出品)

八角形に装丁されて、とてもステキです!

12/18(日)までです。

是非、見に行ってほしいです!

近くから見ても素晴らしいのですが、

遠くから眺めるのもオススメです♪



ターナー展 HP

http://www.turner2013-14.jp/index.html