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バルテュス展

<京都市美術館> ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめた画家バルテュス。 国内最大...

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光の感じが素敵でした!

バルテュスの絵は画集で見るととてもエロティックで、絵画展に行くのはちょっと勇気が必要でした。で...

チケットプレゼントに当選したので行ってきました。

平日昼間に行きましたがそこそこの込み具合でした、それでも自分のペースでは見ることができました。

恥ずかしながら私はバルティスという画家を今回の展覧会で初めて知りました。

バルティスの絵を一言でいうと「これまでに見たことの無い絵画」と感じました。
私は画家が絵を描くのに目指す方向として、表現として上手/下手、世の中の善/悪などより良い方向へ、あるいはより高みを目指して進んでいくものだと考えていました。しかしバルティスの表現はそういった常識的な方向とはどこか違った、自身の表現を完成させることに一直線に向かっており、最初そのことに戸惑いを覚えました。
しかし、その独自の表現を持っていたことがピカソに「天才」と言わしめたところではないかと感じました。

個人的には20代後半からの作品が大変興味深く感じました。とても緻密で丁寧に描かれていて、絵としては完成されているのに、どこか不安定で完成されていない印象を受ける作品でした。それらはバルティスが好んで用いた「少女」という対象が大人になりきらない未完成な美しさを象徴するものであるのと同様に、作品自体もまた完成しきらない美しさ、見る人を引き付けて止まない魅力に結びついていると感じました。
今回の初期から晩年までの作品を一堂に会したこの展覧会いは、晩年の様式化された表現へと結びついていく過程としてそれらの作品をみるとができ、大変興味深い展覧会だと感じました。

また、篠山紀信氏の撮影されたポートレートのバルティス氏はとても魅力的で、同時に紹介された彼の言葉もとても興味深く作品だけでなく、画家自身にもとても魅力を感じました。

残念だったのは照明が強すぎるのか、一部見づらい絵があったことです。

こんな素敵な展覧会をタダで見られて本当にラッキーでした!