光の感じが素敵でした!
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投稿日 | 2014年06月18日 22:49 |
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バルテュス展
<京都市美術館> ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめた画家バルテュス。 国内最大...
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バルテュスの絵は画集で見るととてもエロティックで、絵画展に行くのはちょっと勇気が必要でした。でも、節子夫人のインタビュー記事を雑誌で読んで、思い切って行ってみました。
初期のころの聖画の模写は、ちょっと意外でした。また「嵐が丘」の挿絵も、バルテュス自身が強く望んで描いたということに驚きました。少女の絵は初めとてもエロティックに思えましたが、観ているうちに光線の加減がとても素敵に思えてきました。江国香さんのインタビューの中でも、バルテュス自身が「私は自然の光の中でしか描かないんだよ」と語っていて、納得しました。
私が気に入ったのは、実はバルテュス12歳の時に描いたという40枚からなる「MITSU」という絵本(?)でした。ハガキ大の大きさの連作で、言葉がなくてもちゃんとストーリーになっていました。この絵はお母様の恋人だったリルケが絶賛したそうですが、この頃からバルテュスは東洋に憧れていたようです。
節子夫人と結婚してからは、日本人には日本の着物が一番合うのだからと、夫人に着物での生活を求めただけでなく、自身も和服を愛用したと書いてあって(写真も!)驚きました。里見浩太郎氏から贈られたユカタや勝新太郎氏から贈られた着物も展示されていて、その交友関係の広さに驚きました。愛国主義者ではありませんが、やはり親日家と言うだけで、親しみを感じます。素敵なバルテュスに愛された節子夫人のエッセーを読んでみようと思いました。