日本の美を堪能しました。
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投稿日 | 2014年09月05日 01:29 |
このブログで紹介するイベント
能面と能装束 ―みる・しる・くらべる―
<三井記念美術館> 夏の恒例企画として「美術の遊びとこころ」シリーズ。 今回は、日本の美意...
チケットを頂いたので、日曜日に主人と観に行ってきました。2,3年前からお能の舞台も観に行ったりしていましたので、まじかに能面やお衣装を見ることのできる機会に感謝しました。
さすがは三井家、重要文化財の能面を惜しげもなく展示してありました。また能面の裏側も見えるようにして、書かれている作者名などの解説もあり、大変興味深く見せて頂きました。
初心者にもわかりやすいよう、お面を二つ並べてその違いについて解説してあるコーナーも楽しかったです。
眉や髪形のちょっとした違いで女性の年齢が描き分けられていたり、お髭の違いで高貴な老人と普通の老人との違いがはっきりわかり、驚きました。なかでも、恨みを持った女性が「般若」になってしまったときには、まだ人間としての悲しみが感じられるのに、「蛇」になってしまったとたん、もはや人間らしさがなく鬼のような顔になってしまっていることが衝撃でした。
表情の乏しい人を「能面のような」と言ったりしますが、じっくり見せて頂いたおかげで、その表情の豊かさを感じることができました。瞳がアンシンメトリーなせいで、ちょっとした角度で表情が違って見えて、日本の伝統芸能の奥深さを感じました。お衣装にもそれぞれ意味があるということも、教えて頂きました。お能の衣装も豪華でしたが、特別展示の歌舞伎の衣装の前で若いカップルが何やら話し込んでいた姿も印象的でした。「お能」「歌舞伎」というと敷居が高いイメージがありますが、若い方にこそ足を運んで頂き、日本文化の素晴らしさを知ってもらいたいと思いました。