海の正倉院と出光氏の生き方に感動しました。
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投稿日 | 2014年10月01日 08:16 |
このブログで紹介するイベント
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<出光美術館> 沖ノ島は、朝鮮・中国、さらには遠くペルシャといった遠方の工芸品がシルクロード...
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雨模様の日曜日、主人と出光美術館に行ってきました。主人が「宗像教授異講録」という漫画のファンで、宗像大社展を観たいと言ったからです。お天気も悪かったので、ゆっくり見ることができるだろうと思っていたら、結構な人出でした。黒田家ゆかりの品も展示されているとのことでしたので、官兵衛ファンの方々だったのでしょうか?!
さて一番印象に残った展示品は、ポスターにも載っていた新羅からの純金製の指輪でした(写真2)。指輪ですから小さいのですが、みごとな輝きとモダンなデザインに驚きました。今レプリカを指に嵌めていても、まったく違和感のないデザインでした。これが6,7世紀に造られたということにも驚きました。また、同じころに造られた金銅製の馬具用金具もみごとでした。これもまた、明治時代の品と言っても通じるようなデザインでした(写真3)。ちなみにどちらも国宝です。更にペルシャから伝わったというカットグラスの破片も、見事でした。海の正倉院と言われるのも、頷けました。
他にも黒田家ゆかりの宝剣や三十六歌仙図なども展示されていました。皇太子さまも剣に興味を示されたと新聞に載っていました。
これらの見事な展示品も素晴らしかったのですが、そのきっかけは功成り名を遂げた出光佐三氏が、故郷に戻って宗像神社の荒廃に驚き、私財を投じて調査復興に努めたとの解説にも心を打たれました。感謝した宗像神社では、境内に氏の記念碑を建てたいと申し出たそうですが、氏は神様に申し訳ないと固辞されたそうです。その生き方こそ、宝物にもまさっているように思われました。
10月13日までですが、ぜひ、都会のオアシスに足を運んで古に想いを馳せて頂きたいと思いました。