パラレリズムはどこへ向かうか?(ホドラー展レポート)
- カテゴリ
- イベント訪問レポート
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
投稿者 | |
---|---|
投稿日 | 2014年11月04日 01:05 |
このブログで紹介するイベント
フェルディナント・ホドラー展
<国立西洋美術館> 日本ではおよそ40年ぶりに開催される最大規模の回顧展。 油彩、素描など...
紹介されたイベントに関する他のブログ
新発見!
素晴らしい企画でした。 恥ずかしながらホドラーに関する知識が乏しいまま伺いましたが、今までに...
スイスの山々の輝きが素敵でした!
先週の金曜日にホドラー展を観てきました。 以前から開催中なのは知っていましたが、ポスターの絵...
2010年の『ザ・コレクション・ヴィンタートゥール』でホドラーの名を知った。
《レマン湖畔の柳》1882年頃
(ザ・コレクション・ヴィンタートゥールでのタイトルは「ジュネーヴ湖畔の柳」、作者名はフェルディナント・ホードラー)
初期は人よりも木の時代。
人の時代へ。連作ではないが、踊る女性像が3つ並ぶ。
展示によるパラレリズム。
ホドラーは、右から『情・感・体』かな。
右から《悦ばしき女》1910年頃《遠方からの歌Ⅲ》1906-7年《恍惚とした女》1911年
《恍惚とした女》が特によい。体とその動き。力。うねり、回転。
山の絵は緑系の絵の方がよかった。
《シャンペリーで見るダン・ブランシュ》1916年
《シャンペリーの渓流》1916年
山は、ホドラーの目には人体と同じように映っていたらしい。
パラレリズム。
並べることで、画面の外にもリズムがおよぶ。
広がり、散らばり。
ポロックのオールオーヴァーに通じるものがある。
並べるなら、数は3か、4か、5か。
《「無限へのまなざし」の単独像習作》
さすがに壁画はここまで運べないけど、習作でも、5枚並べると迫力のパラレリズム。
無数の習作をしたそうな。
パラレリズム。
習作する行為そのものも、パラレリズム。
このレポートの原型はこちら。
http://hanitona.web.fc2.com/mg2014021hodler150.htm
よろしかったらご覧くださいな。
版画展『ネーデルラントの寓意版画』と常設展のレポート付き。