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ベスト・オブ・ザ・ベスト

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新築工事の為、暫く休館する「ブリヂストン美術館」で開催中の『ベスト・オブ・ザ・ベスト』展に参りました。




1952年石橋正二郎氏によって創設されたブリヂストン美術館。
創業者の石橋正二郎氏は、家業の仕立て屋から、ゴム底の足袋(地下足袋)の考案、語るまでもなく、その後ブリヂストンタイヤを設立した日本を代表する経営者。

美術作品収集当初から美術館設立を目論んでいたそうで、秘蔵することなく公開して頂ける事、
戦後混乱期、経済的にも混迷した中で、多くの作品を海外に流出する事無く収集し続けて下さった事に感謝です。

今回石橋財団コレクションが所蔵する2585点のうち選りすぐりの160点が展示されました。
各々が展覧会の目玉になるような作品ばかり。

以下、印象に残った作品、展示を掻い摘まんで。


■入館すると、まず現れるのは、コレクションの中核を成す、モネ、カイユボット、シスレー、ルノワール、などの印象派やマネやルドンなどの大作。
圧倒される。

■第8室「セザンヌとピカソ」では、セザンヌの影響を受けたと言われるピカソのキュビスム初期への流れが
解るように展示されて勉強になった。

■第2室「戦後美術」では、具体の白髪一雄、田中敦子の作品をなどを展示。その幅広いコレクションに驚く。
■第6室、第7室の「日本の洋画家」はどれも素晴らしい。夭折した、青木繁、関根正二の作品に目が釘付けに。
青木繁が古事記の山幸彦と豊玉毘売命の出逢いを描く「わだつみのいろこの宮」、千葉県の「布良の海」
関根正二「子供」は初めて間近で拝見。朱色の衣と子供の視線が印象的。
黒田清輝「ブレハの少女」明暗と少女の眼力。藤島武二「天平の面影」「黒扇」


どの作品もエネルギーの強い作品ばかりで、全て観終わる頃には高揚感と共に心地良い疲れをも感じました。


大好きな「ブリヂストン美術館」ありがとう♪また逢う日まで。。