擬人化する動物の選択
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投稿日 | 2015年06月07日 18:40 |
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断簡は、一場面でも見栄えする掛け軸になっている。
切り離されたからこそ、作者の腕のよさがわかる。
甲巻。
蛙が主役の感がある。
身体全体に対して顔、特に目と口が大きいので、表情をつけやすいせいか。
兎は、顔は小さいが、耳があるのが選抜された理由か。
耳の先が黒いので目を引く。耳に表情を感じる。
ところどころに描かれている草木や岩などもいい。
相撲で勝った蛙が、猿の坊さんに拝まれている。
最後にフクロウが登場して、夜の帳が下りた。
乙巻。
当時身近な動物。想像上の動物。実在するが、おそらく作者は見たことのない動物。
擬人化はされていない。図鑑的。
丙巻。
人物の前半、動物の後半。
おもしろいのだが、甲巻には及ばず。
丁巻。
人物中心。
筆さばきは、いちばん勢いがあるのに、印象は弱い。
他の巻の動物たちがあまりにも魅力的で、人物はかすむ。
他、神鹿(しんろく) 1対、華厳宗祖師絵伝 元暁絵 巻第二、夢記、弥勒曼荼羅の三角と月などが気になりました。
本レポートの元型はこちら。
http://hanitona.web.fc2.com/mg2015007chojugiga2015.htm
よろしかったらご覧くださいな。
画像は、鳥獣戯画 甲巻(模本)山崎董詮模写。