自分を見つめ続けた強さに感動しました
- カテゴリ
- イベント訪問レポート
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
投稿者 | |
---|---|
投稿日 | 2015年07月17日 12:37 |
このブログで紹介するイベント
ヘレン・シャルフベック――魂のまなざし
<東京藝術大学大学美術館> フィンランド好きなら知っておきたいフィンランドの国民的画家による...
ヘレン・シャルフベック?!だれ?!という感じでしたが、フィンランドを代表する女性画家と言う言葉に魅かれて、観に行きました。
平日にもかかわらず、結構個性的な雰囲気の女性の方や、ちょっと年配のご夫妻で賑わっていました。
私が一番気に入ったのは、最初の失恋の3年後に描いたという「快復期」という絵です。病気が少し良くなって、ベットから起き上がってコップに挿された新芽を見ている少女のあどけない顔に、誰もがひきつけられると思いました。フィンランドの国宝級の作品と言われていると後から知って、ナルホドと思いました。
その後50代で19歳年下の男性に恋心を抱き、その男性が突然若い女性と結婚した後でも、生涯その男性との友情(?)を育み、自分の絵に対するコメントなどを手紙に書いて、送り続けたということに驚きました。そのエイナル・ロイターが結婚した直後の「ロマの女」という絵は、見ているだけで辛くなりました。
老いていく自分の姿も、ありのままに描き続けた彼女の強さに、北欧と言う厳しい自然の中で育ったゆえかと感じました。「ありのままに」というアナ雪のフレーズが頭の中にぐるぐるするような展覧会でした。若い女性に見てもらいたいなと思いました。