エジプト女性の強さを感じました
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投稿日 | 2015年07月21日 11:57 |
このブログで紹介するイベント
クレオパトラとエジプトの王妃展
<東京国立博物館> 5000年前の美女たちが一同集結。 今なお“絶世の美女”と語り継がれる...
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(画像は東洋館の如来三尊仏龕。三つながりということで) 三人で並ぶ家族。 膝を抱える男性。...
夏休みになる前にと、念願のクレオパトラ展に行ってきました。平日だったせいか、それほどの混雑ではなく、わりとゆっくり見て回ることができました。
一番のお目当ては当然クレオパトラだったのですが、彼女の住んでいたアレキサンドリアの王宮は海に沈んでしまったと考えられ、わずかに銀貨や印章に彼女の横顔が彫られているだけでした。ポスターの巻髪の女性も、当時の特徴から考えてクレオパトラではないかと言われているとのことでしたが、それは絶世の美女と言うよりは、女王としての力強さやたくましさを感じさせるものでした。今は、その美貌と言うよりは教養や美しい声で周りの人を魅了したと考えられているそうです。
ハトシェプスト女王については、去年東京都美術館で開催された「女王と女神」展の方が、たくさん展示品があったと思います。
今回私が一番心に残ったのは、ツタンカーメンの祖母・ティイでした。ティイは王族ではない立場で王妃になり、しかも息子が王になるという、当時ではとても珍しい女性だったようです。ティイのレリーフが彫られていた墓は100年間行方不明だったのに、2011年早稲田大学の発掘隊によって、再び発見されたのだそうです!ティイの名を記した指輪、パピルスラベル、スカラベなども展示されていて、彼女がいかにアメンヘテプ3世に愛されていたかを感じました。
もう一人の王妃ネフェルトイティ(美女来たり!の意)の頭部は思っていたよりずっと小さな像でしたが、とても現代的な顔立ちでした。
どの女性も、しっかりと自分の意思をもった顔立ちで表現されており、エジプト女性の強さを感じた展覧会でした。