藍色の美しさに驚きました
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投稿日 | 2015年08月13日 11:55 |
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浮世絵にはそれほど興味がなかったのですが、印象派展に行く度、大胆な構図や色遣いに浮世絵の影響を感じさせられ、興味を持つようになりました。
「春信一番、写楽二番」と言うキャッチフレーズも面白いと思い、猛暑の中でかけてきました。でも、三井記念美術館は地下鉄からすぐなので、とても助かります。
さて春信の美人画も写楽の大首絵も素敵でしたが、私が心惹かれたのはベロ藍とよばれていた美しい藍色でした。ベロ藍(プルシアンブルー)というのは江戸時代にベルリンで開発された人口顔料で、オランダ経由で輸入された大変高価な顔料だったそうです。北斎は版元からこれをプレゼントされたことで、あの富岳三十六景を描くに至ったのだそうです!
北斎だけでなく、広重や国芳もこの色を愛するようになり、一大ベロ藍ブームが起きたようです。今見ても鮮やかな藍色!当時の江戸っ子たちがどれほど驚いたことでしょう!
鎖国中の江戸時代であっても、海外からの顔料で浮世絵がブームになり、それが海外に輸出されてジャポニズムブームを生んだというのも、面白いことだなと思いました。
フィラデルフィア美術館から150点も里帰りしたというこの美術展世界に誇る日本の美を感じました。