器の色の鮮やかさに驚きました
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投稿日 | 2015年08月28日 16:00 |
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没後20年 ルーシー・リー展
<千葉市美術館> ルーシー・リーの没後20年を機に、初期から晩年に至る約200点の作品で彼女...
ポスターのピンクの器があんまり綺麗だったので、行ってみたいなと思っていました。
ルーシー・リーという方の作品は初めて見たのですが、とても日本的な感じを受けました。オーストリア生まれのユダヤ女性で、ナチの侵攻を逃れてイギリスにわたり、生涯をイギリスで過ごされたそうですが、どうしてこんなに日本的なのか不思議でした。ただ、ウィーンでは当時装飾的な器が流行っていたのに、ルーシーはおじさんの家にあった古代ローマのシンプルな器に魅かれていたとの解説に、納得しました。
器はどれもシンプルな形でしたが、色の美しさに目を奪われました。緑も黄色もピンクも、本当に美しく鮮やかな色でしたが、ちょっとブロンズの縁取りが入るだけで、とても落ち着いた感じになり、そのバランスの見事さにも驚きました。色鮮やかなのは、生活のためのボタン造りの作業過程で身に着けたものだそうです。
そのボタンも何百種類と展示されていましたが、どれも個性的で色鮮やかでした。イッセー・ミヤケが注文したというのも、頷けました。
他にも外側はシンプルなのに内側は鮮やかな黄色の器とか、蓋付の白い器なのに、蓋をとった口元(?)だけにストライプの模様が入っていたりと、おしゃれな器がたくさんありました。普段使いでこんな器を使えたら、幸せだろうなと感じました。
それから、BBC放送が取材したルーシーのビデオが、とても魅力的でした。ますます、彼女のファンになりました。