強いテーマだが(誰がためにたたかう?展(東京国立近代美術館)レポート)
間所紗織《神話より》1956
なにより線が魅力的。色彩も目を引くが、まず線。他2点も。
近寄ると、線は布ににじんでいる。
岡本太郎 《コントルポアン》 1935/54
黒い背景に謎の物体二つが静かに浮かぶ。他2点に比べ、太郎らしさ控えめ。
戦いをはさんで描かれ仕上げられた作品。どういう事情か。
いつもながら、日本画の部屋がいい。
もう少し反射がなければなおよいが。
吉岡堅二の作品は合計7点展示。
吉岡堅二 《ブラカンマティ要塞の爆撃》 1944
吉岡堅二 《柿》 1948
吉岡堅二 《楽苑》 1950
などなど、よい。
下村良之介 《飛翔への抵抗》 1963-64 板、紙粘土に彩色
下村良之介 《騒》 1958 紙本墨画
「所蔵作品展 MOMAT コレクション 特集: 誰がためにたたかう?」
美術館まで足を運ばせる強いテーマの展覧会。
ですが、やや散漫。
思い切って絞って、戦争、もしくは人間同士の争いだけでもよかったのでは。
ちなみに、特集とは別のハイライトでは
オスカー・ココシュカ 《アルマ・マーラーの肖像 》1912
がよかったです。
このレポートの原型はこちら。
http://hanitona.web.fc2.com/mg2015014FightingFor.htm
よろしかったらご覧くださいな。