季節の移ろいを感じる野外アート
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投稿日 | 2015年11月14日 13:59 |
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六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015
<六甲ガーデンテラスほか六甲山エリア> 公募部門を設け広く一般から作品を募集し、招待と公募を...
10月の秋晴れの日に六甲山頂で開催されている「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2015」へ今年も行ってきました。JR六甲道から六甲ケーブル下駅までバスで、下駅でケーブル往復と山頂バス乗り放題チケットを買ってケーブルカーに乗り込み、動き出すと眼下には大阪湾が広がっていきます。マップの“STAMP RALLY”にスタンプを押しながら回っていきます。駅構内で大岩オスカールの作品がお出迎えです。2階へ上がりそのまま「天覧台」へ抜けて「宿題工作展」を観る。今回の一番のお目当ては、安藤忠雄設計の「風の教会」での展示です。ここへはシャトルバスを利用します。閉鎖されてしまった旧六甲オリエンタルホテルの「風の教会」が公開されています。どんな現代アートがインスタレーションされているのか?ワクワクでした。八木良太の作品は、音と光の競演で、音が鳴るが静かな印象が残る作品でした。シャトルバスにのって「六甲高山植物園」へ。この「六甲ミーツ・アート」はチケットを買って全施設を巡る他に、各施設だけを訪れ、その機会にアートを観るのもありなのです。少し紅葉の始まった高山植物園を散策しがてらアートを辿ります。時々珍しい草花に目が留まり、木札を読むこともしばしばでした。出口(西入口)はオルゴールミュージアムの中庭脇の道へと続きます。「六甲オルゴールミュージアム」までの道にもインスタレーションの仕掛けはあります。開催期間(9/12-11/23)中に季節は移り、アートを囲む環境も変化していきます。その時々で作品も変化していきます。池から少しブッシュを入った所で出会うインスタレーションに前のめりになったり、後ずさりしたり。オルゴールミュージアム前からバスに乗り「六甲カンツリーハウス」へ。その名の通りかつてはゴルフ場だった「カンツリーハウス」は広い芝生や池があり家族連れにはぴったりです。大芝生でのインスタレーションは誰が観ても楽しい。小さなお子ちゃまも楽しいアートに触れられる絶好の機会です。最後は「六甲ガーデンテラス・六甲枝垂れ」こちらはカップルで夜に来るのがお薦めかもしれません。伏見雅之《六甲山光のアート》や高橋匡太《star wheel simfonia》は夕方からパフォーマンスが始まります。この季節どこへ行っても気持ちよくて、大きく深呼吸をしたくなる気分でした。大阪湾を一望できる六甲山頂でのアートイベントは、家族の誰もが気軽に参加できるアートインスタレーションです。今年は、これまでに比べてデジタル作品が少なく感じました。確かに六甲山頂の野外アート展なのでそれの方が良いかとも思いますが、クワクボリョウタや鴻池朋子の今を代表する作家も参加していましたね、過去には。更には大きな作品も少なくなった様に感じました。国府理《森のドライブ》、HIDEMI NISIHARA《ガーデン・スカイ》、三宅信太郎《山頂の街》の様なあっ!というような驚きやユーモアあふれるインスタレーションが少なかったように感じ、ちょっと残念な思いも残りました。若い作家さんたちには野外インスタレーションは、もっと攻めて作ってほしいかも。