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投稿日 | 2016年03月29日 11:09 |
このブログで紹介するイベント
はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美...
<国立新美術館> 優れたコレクションもつ大原美術館の約1世紀にわたる活動を、珠玉の名品ととも...
以前から「大原美術館」が素晴らしい作品を所蔵しているという話は聞いていましたが、なかなか倉敷まで足を延ばす機会がなく残念に思っていました。それを都内で観ることができると言うのですから、行かない訳にはいきません!!まさしく古代から現代まで、目利きの方が収集された芸術品ばかりでした。
私が一番楽しみにしていたのは、ポスターにもなっているエル・グレコの「受胎告知」でした。この絵が日本にあることが奇跡とまで言われている絵画です。児島虎次郎からの「グレコ カイタシ カネ オクレ」という電報に、迷わず大金を送られたという大原孫三郎氏の太っ腹に、心から感謝しました。レオナルドの受胎告知は襟を正して拝見する雰囲気ですが、グレコの絵はもっとぬくもりがあって、聖なる雰囲気でありながらとても家庭的な感じがしました。
また、モネの睡蓮も、モネが一番気に入っていた睡蓮の絵を、児島虎次郎の熱心さにほだされて譲ってくれたとの解説に、頭が下がりました。児島自身の「和服を着たベルギーの少女」の絵も華やかさがあって、写真ではなくぜひ実物を見てほしいと思いました。
もうひとつ、私が心惹かれたのは「女神イシスまたはネフティス像」と言われている古代エジプトの発掘品で、死者を悼んで棺の上に飾られていたと考えられている像でした。その右手を曲げて15cmくらい顔から離してうつむいている姿が、お能の悲しみの表現とそっくりなことに、びっくりしました。人を悼む心は古今東西一緒なのだなぁと、あらためて感じました。
まさしく「美の饗宴」というテーマにふさわしい展覧会でした。