破天荒な画家の、静謐な絵に感動しました
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投稿日 | 2016年04月20日 19:49 |
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日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展
<国立西洋美術館> イタリアを代表する巨匠であるカラヴァッジョの名作と、彼の影響を受けた各国...
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以前「エマオの晩餐」を画集で観て、いつかホンモノを観に行きたいなと思っていました。ちょうどTVで、カラヴァッジョの足跡を辿るというような番組を放映したせいでしょうか?!結構混雑していて驚きました。
それでも薄暗い会場の中、そこだけ光が当たっているようなカラヴァッジョ作品に目を奪われました。なかでも世界初公開と言う「法悦のマグダラのマリア」は、本当に素晴らしかったです。今まさに天に召されようとしている瞬間でしょうか、この世の思いをすべて捨て去って、すべてを神様にゆだねているマリアに、釘付けになりました。多分カラヴァッジョについて何も知らなければ、どんなに信仰深い画家が描いた絵だろうかと思ったことでしょう。。。芸術新潮に載っていた’人殺し画家が描く神の光’というショッキングなタイトルが、頭の中でぐるぐるしました。
もう一つ意外だったのは、長崎で26人殉教したというニュースは当時ヨーロッパでも話題になり、様々な絵画に取り入れられたという解説でした。カラヴァッジョが描いた絵ではなかったし、その絵を観ただけではとても「長崎」とは思えませんでしたが、ジャポニズム以前にも「日本」と言う国がヨーロッパで知られていたことに驚きました。
西洋美術館の常設展もなかなか素晴らしく、今回はフェルメール帰属「聖プラクセディス」という絵が展示されていました。フェルメールの初期の作品ではないかと言われている絵です。カラヴァッジョ展に行かれた際には、ぜひこちらもご覧になることをお勧めいたします。