埴輪さんとするめ君
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投稿日 | 2016年05月16日 01:19 |
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川端康成コレクション 伝統とモダニズム
<東京ステーションギャラリー> ノーベル賞文学者・川端康成の蒐集品を軸に、川端の深淵なる美意...
女子埴輪頭部1体。
「丸い」と川端が言う通り、頭が丸い。頭しかないのだが。どこから見ても丸い。
関西の埴輪だろう。そういえば川端も関西の人だ。
狙って作られていない顔。かがんで見ると、かすかなほほえみ。ああ埴輪。埴輪だ。
いい色。全身が残っていないのが、残念でもあり、それはそれでいいような気もする。
鳥形埴輪も2体あり。
古賀春江11点。
≪朗らかな春≫1930
クレーっぽい。が、クレー作品の持つ突き抜けた感じはない。開かれてはいない。
そのせいか、色使いは淡い作品なのに、濃度は高い。
東山魁夷16点。
≪マリアの壁≫1971
彫刻を描いたものとはいえ、人物は珍しい。それより構図に驚いた。
どの絵も静かで澄んでいる。動きはかすかで激しさはないが、木と木の間の暗がりに、なにかがありそう。
古賀春江より東山魁夷のほうがシュルレアリスム的。
ほか、よかったもの。
ベル・串田≪センチメンタル・ジャニー ─神とともに≫
するめと呼ばれていた頃の自画像。
高井貞二のコラージュ風「抒情歌」挿絵。
明恵の夢日記。
尾形光琳≪松図≫表装と合わせて松竹梅。
池大雅は十便図より春景山水図がよかった。
このレポートの原型はこちら。
http://hanitona.web.fc2.com/mg2016011KawabataCollection.htm
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