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エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展

<伊丹市立美術館> 不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ...

 原画には言葉が付記されてないものもあり絵本の中とは違って見たままの印象で楽しめました。ただ、絵だけだと描かれてるキャラクターの中には「千と千尋の神隠し」のカオナシと同じで「誰?」「どうしたの?」「どうなるの?」と頭の中が「?」だらけになっちゃいます。またモノトーンの緻密な線画はカラー印刷が普及していない時代にあってシュールな印象を伝える唯一の手段だったように思います。驚いたのは母親宛の絵封筒です。学生時代に描かれた複数の絵封筒は異常なまでに細密に描かれ独特の雰囲気を漂わせていて、既にゴーリーの画風はこの時期に完成されていたのではないかと考えます。あれやこれやと推測するのも鑑賞の楽しさで、ベットの中で一日の煩わしさをリセットするために「毒には毒を」との思いからエドワード・ゴーリーの絵本を愛用する私にはとても満足できる展覧会でした。また今後2年の間に全国の美術館を巡回する予定なので、お近くで開催されたらご鑑賞ください。最後に…ゴーリー自身を模ったお洒落なチケットは是非持ち帰りましょう。

2016/06/06 21:57 投稿

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2016/05/18 17:07 投稿

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