とても温かい気持ちになりました
- カテゴリ
- イベント訪問レポート
- タグ[編集]
- このページにタグをつけてみませんか?
投稿者 | |
---|---|
投稿日 | 2016年06月09日 19:18 |
このブログで紹介するイベント
オルセー美術館・オランジュリー美術館所...
<国立新美術館> ルノワールの最高傑作《ムーラン・ ド ・ ラ・ギャレットの舞踏会》(187...
高校生の頃に初めて印象派展に行って以来、ルノワールとモネは私の大好きな画家でした。そのルノワールの絵ばかり集めた展覧会があると聞いて、ずっと楽しみにしていました。特に初来日の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は、絶対観に行かなくてはと思っていました。
平日だったにもかかわらず、中年の男性の姿が多かったように思いましたが、若冲や国芳よりはずっとすいていて、ゆっくり観て回ることができました。やはり、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」や「田舎のダンス」「都会のダンス」の周りは少し混んでいましたが、それでも皆さんゆっくりと拝見して、満足してから移動されていました。
ルノワールの絵は豊満な女性が多いのかと思っていましたが、「ぶらんこ」や「ピアノを弾く少女たち」など可憐な少女の絵もたくさんありました。なかでも私が気に入ったのは、マネのお嬢さん・ジュリーを描いた「猫を抱く少女」という絵です。はにかんだ少女の表情がとても可憐で、本人が生涯手放さなかったというのも頷けました。
また、ルノワールの「バラを持つ若い女性」に影響されて、ピカソが描いたという「白い帽子の女性」も印象的でした。
辛い現実ではなく、生涯明るい希望を描き続けたルノワールの絵は、どれも愛情にあふれた温かい絵でした。特に奥様や子供たちの絵には、深い愛情を感じました。絵だけでは足らず、息子・ココのメダイヨンや妻・アリーヌの胸像まで造ってしまうルノワール・・・家族をこよなく愛していたことが伝わった展覧会でした。