雑誌「アイデア」の最新号No.345が本日(2月10日)発売になりました。
雑誌「アイデア」の最新号No.345が本日(2月10日)発売になりました。
今号の特集は平野甲賀の文字と運動。描き文字を用いた装丁で知られる平野甲賀の40年以上にもおよぶ活動について、その仕事と思考を豊富な図版とともに紹介いたします。
IDEA No.345 :平野甲賀の文字と運動
2011年2月10日発売 定価2,970円(税込)
◇特集:平野甲賀の文字と運動
独特な描き文字を用いたブックデザインで知られる平野甲賀は60年代初頭からデザイナーとして活動し,これまでに6000冊以上もの装丁を手がけている。本特集では描き文字や晶文社のブックデザインを中心に,アングラ劇団のポスターやアジア・南米の抵抗歌を演奏した水牛楽団のチラシやミニコミ誌,自ら運営する劇場・シアターイワトの活動を紹介。平野の仕事は常に人とのつながりや各集団との深い関わりによって行われ,かたちを成すことがわかるよう活動ごとに構成。インタビューでは,幼少時代からデザイナーとなったいきさつ,描き文字やデザインに対する思想などが語られ,平野の仕事がどのような体験や思考に基づき展開されているかを豊富な図版とともに伝える。
津野海太郎「ダイナミック・スペース・デザインの人」
高橋悠治「水牛地下茎」
鳥海修「平野さんの描き文字」
平野甲賀インタビュー
◇秀英体──平成の大改刻
大日本印刷の前身である秀英舎のオリジナル和文書体「秀英体」は,金属活字から写植,デジタルフォントへと改刻を続けながら受け継がれいまなお前線で利用されている。2005年11月から「平成の大改刻」と銘打った秀英体ファミリーの大規模なリニューアルが行われ,従来の秀英明朝の見直しのほか,リデザインや新書体が加わるなど,その環境は活況を呈している。本記事では秀英体の軌跡から開発者の談話,書体見本などを収録。秀英体という書体がもつ長い歴史と変遷を辿り,人々を魅了し続ける理由を探る。
◇タイポグラフィ・出会いがしら系
文:藤本"ANI"健太郎
飲食店の看板や電柱に貼られた広告,スーパーで陳列されたパッケージ......。いつもは足早に通り過ぎる街角でふと飛び込んでくる出会いがしらの文字たち。偏愛的視点で撮りためたそれらの写真を解説つきで公開する。
◇立花文穂の「デザイン」
編集・デザイン:立花文穂
3月にギンザ・グラフィック・ギャラリーで個展を行い,大阪の国立国際美術館ではグループ展に参加する立花文穂。文字・紙・本・印刷をテーマや素材にしたアートワークを小誌用に編集・印刷して収録。
◇シュトゥッコのお引越しとお葬式
文:戸塚泰雄 写真:山本真人
グラフィックデザイナーの秋山伸率いるシュトゥッコが2010年をもって東京の事務所をたたみ,活動の拠点を故郷の新潟へ移す。東京から新潟への引越し途中に大阪で行われた展覧会のレポート。
◇デザイナーズ・リパブリックがトーキョーに帰ってきた!
イアン・アンダーソン特別ロングインタビュー
日本のポップカルチャーを引用・再構築したグラフィックが絶大なインパクトをもたらし,90年代以降のヴィジュアルカルチャーに多大な影響を与えてきたイギリスのデザイナー集団「ザ・デザイナーズ・リパブリック(TDR)」。2009年に一度は解散するも再始動し,ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて個展を開催。これを機に創設者であるイアン・アンダーソンにTDRの活動秘話を聞いた。
◇キール週間──あるデザインコンテストの歴史
ドイツ北部の都市キールで行われる世界最大のセーリングスポーツのイベント「キール週間」。ポスターをはじめとする関連アイテムのデザインは,招待デザイナーによる少人数制コンペで選出されている。同市の企画部による1948年のポスターから,ハンス・ヒルマンによる1964年の作品など,2010年にいたるまでの名作ポスターの数々を紹介。
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