広重が描いた風景
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投稿日 | 2017年10月16日 12:19 |
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【美術展・展覧会】生誕220年 広重展...
*チケットプレゼント* 本展は、2017年に広重の生誕220年を迎えるにあたり、広重の風景版...
今、関西では京都で「国宝」、大阪で「北斎」が大騒ぎな状況です。
そんな中で、北斎と広重ってどんなに違うのかしらと出かけていきました。
広重は、初期は美人画も描いたそうですが、ほぼ風景画ばかりだそうです。「東海道五十三次」が当たり、ちょうど旅行ブームとも重なって、旅行案内図よろしく注文も多かったのでしょう。広重の描き出す風景には、詩情や抒情が感じられる作品が多く、サブタイトルにある通り、雨や雪や夜を描いた作品は遠景をシルエットでぼかして、その中に佇む旅人の風情がなんとも心憎いばかりです。構図を第一に考えた北斎とは違って、注文主に忠実な律儀な性格とみました。開催されている芦屋市立美術博物館あたりは、流石「芦屋」お隣に谷崎潤一郎記念館や図書館もある素敵な所であり、また「具体」の美術館でもあります。ちょっとゆっくりしようなんて気分でのお出かけにお勧めです。