うるわしき美人画の世界~木原文庫より~@岩手県立美術館
行く予定は全くなかったんですが、
今日、美術館に寄ったときに見た「ミュージアムグッズ」に
魅了され、入ってしまいました(笑)
近代日本画コレクション「木原文庫」の展覧会@岩手県立美術館です.
「木原文庫」は埼玉県在住の木原眞人氏によって収集されたもの.
以下展覧会リーフレットより.
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木原氏は、少年期より近世 近代の文学に親しみ、職を得た後に、
この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めました.
やがて 日本絵画の線描の精妙さ、美しさに惹かれ、
近代日本画、とりわけ美人画を多く収集するようになり、
それが「木原文庫」と称されるようになりました.
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第一部はその、美人画の世界.
主に鏑木清方、島 成園の作品でした.
上村松園も2作品ほどありました.
第二部は風景画/花鳥画
知っているのは、横山大観だけというお粗末さでしたが、
橋本関雪の「長恨歌」
安田靫彦の「蓬莱」
墨描きのシンプルさにどこか奥深さを感じ、見入ってしまった作品でした.
見ごたえがあったのは、第三部 特別出品
「これを見るために、私はこの展覧会に来た!」
思わず、そんな喜びで満たされました.
リストの写真をご覧ください.
この、錚々たる方々の直筆の書が並んでいました.
特に
良寛、芭蕉、光悦の書は並んで、一つのセクションに.
しばらくその場から動けませんでした.
芭蕉の書には月が描かれており、それもまた、芭蕉自らの手によるもの.
歴史の教科書か美術か国語の資料集でしか
お会いしたことがない方々が実際に書かれた文字に触れ、
気韻生動を感じられるなんて...
こんな稀有で、すばらしいことがあろうか.(若干オーバー♨)
そんな感動の中、第三部の空間をぐるぐる回ってしまいました.
この特別展示、木原氏が岩手医科大学の卒業生であるご縁で叶ったもの.
今まで未公開だった作品を特別に出品されたそうです.
会期は今週末、8月19日で終了.
ぎりぎり滑り込みセーフでした.
次は、神奈川県立近代美術館 葉山で開催されていた、
「ブルーノ ムナーリ 役に立たない機械を作った男」
(2018.9.8~11.4)
....がやってきます.
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