心情を読み解く
一輪花の咲けかしと 願ふ心は君の爲め
北村透谷の詩文です。
一輪花という表現は、一般的に愛しい人、想人を指すようです。
咲け、という命令形の後に『かし』という言葉を付けると
咲いてほしい、是非。という風に訳すようです。
つまり、『一輪花が咲いてほしいと私が願うのは、他ならぬ貴方の爲です』というストレートな、なんともダイレクトなメッセージなんですね。
更に一輪花について読み解いていくと、想人が抱く夢だったり目標であったりと例える事も出来ます。
そうなると、頑張ってと応援したいと思うのは貴方だからなのよ?という風にも捉えることが出来ませんか。
そうなると、願った心はどんな背景のどんな気持ちだったんだろうか。そう考えていたら3パターン仕上がりました。
左は、もう会えなくなる君へ、あるいはどこか切ない片思いのような気持ちで願ったら。
右は、お別れする想い人に応援の気持ちと清々しい気持ちで願ったら。
中央は力強く頑張って!!と願ったら。
心情を読み解くことを意識し始めたら、こうなってしまうのです。
個人的には左右の作風が詩情に近いのかなと感じています。