武者小路実篤の詩文は強さがある。
人によっては重く感じられる事もあるかもしれない。
だが、そのメッセージ性は強く、それを表現するためにはどうすればいいかと紙の前に座り込み、しばし考えたりする。
たまたま機械擦りで作っていた別の作品制作用の墨が超超濃墨で動かない状態になったのを見て
あ、これは、と思い筆を運ばせた。
超超濃墨なので自由に動かせない分、ぐっと押し出すように圧を加え詩文本来の強さを意識した。
そして画像処理も加えてみた。
濃墨の強みを感じていただけたらと思う。
加工前のものと比較して頂けたら、その重厚感の違いが理解出来るかもしれない。