詩情表現の難しさ
十月の暦がひらり
会えないと会わないの差を
君は知らない
俵万智さんの短歌です。
近代詩を書いていて
いつも思うのは詩情表現の難しさ。
構成や墨の置き方、筆の開閉で
イメージが変わってしまいます。
詩文から受けたイメージは
書き手によっても勿論変わりますが
同じ文字列があれば同じように書かず文字の大小や形、墨の置き方で見た目を変化させるなど
色んな創意工夫が必要となります。
近代詩文書の作品には、元々の作家さんの作品の影響が大きいですが
書き手次第で違った側面を垣間見ることが出来るため、その責任は大きいものになります。
今回も半紙に書きましたが
紙の大きさでも印象が変わります。
ちなみに半紙の大きさに収めると
このようになりました。
半紙の大きさに対して文字数が比較的多目でしたので余白の見せ方を意識しました。