勉強の仕方②
線の勉強は日々継続していきたいものです。
泰山刻石を臨書してみました。
書体で言えば篆書というジャンルに入ります。
きっちり書かれている感じがなくて童心、遊び心がある人は得意かもしれません。
気をつけなければ行けないのは、泰山刻石に限らず運筆する時の線の質です。
書の世界では線の質、線の深さと言い表しますが
味わいのある、深みのある、などの言い方もします。
この線の質、深さというものは書き続けてこそ理解できるものになります。
具体的にどういう線がいい線とされるのかというと
紙に対して筆が食い込むような圧力で書かれていて
動きや太い細いなどの変化を加わった線になります。
これは筆を絞るという技術的な部分を身につけなければいけません。
師匠の書く姿勢を間近で見て真似をするのがわかりやすいです。
コロナ禍の生活においては対面指導自体が神経を使うものになってしまいますが
そういう時こそ、じっくり古典を観察してみるのも大事な時間です。
字形の変化や奥行きが次第に見えてきて再現するための運筆を探る。
書は一日にしてならず。
古典の勉強とは、そんな日々の積み重ねです。