書道の部門について
さらっと専門領域の話をします。
書道には漢字、仮名、前衛、少字数書、現代詩文書、篆刻という部門があります。
漢字、仮名については「あ、こういうやつね」と皆さんすぐにお分かりになると思います。
書道=漢字もしくは仮名のイメージが強いので省きます。
じゃあそれ以外は?聞いたことがあるけど、分からない部門についてザックリ説明します。
前衛というのは抽象書で、絵画で言うと抽象画にあたります。文字から発展させているものではありますが、字としては読めません。
身近な例として篠田桃紅先生。
一方、少字数書(通称 少字)は文字性が強く、理解可能な平面的な芸術という位置づけがあります。字として読めます。
例として手島右卿先生。ちなみに手島右卿先生の弟子、貞政少登は私の遠縁の方でした。
身近な作家ですと、榊莫山先生。
よかいち、よかいち、と流れていたCMが有名ですね。
現代詩文書は詩歌や文書を題材としており、誰にでも理解しやすい、身近な芸術分野であることを目的として広められていった部門になります。
こちらは金子鷗亭先生や大澤雅休・竹胎先生などを中心にみんなに解る芸術を、と広げられていきました。
身近な例は、相田みつをさんや星野富弘さん。イメージ出来ましたでしょうか。
篆刻は、刻字と印材に字が彫られているもので、その多くは篆書という書体で表現されています。
これはなかなか具体的な例として挙げにくいのですが、個人的に好きな篆刻作家は後藤大峰先生です。
以上、さらっと、ザックリ説明させて頂きました。
私は現代詩文書部です。